
ADDAC System
ADDAC311
ユーロラックモジュラーシンセサイザー用の、ポリフォニック・ウェーブシェイパー&ディレイモジュール。最大3つのボイスを同時に処理し、複雑で有機的なサウンドメイクが可能。
ADDAC311 のレビュー
ADDAC System / ADDAC311 とは
ADDAC System / ADDAC311 は、モジュラーシンセサイザーの世界において、ユニークなサウンドデザインを追求するために設計されたマルチエフェクトモジュールです。CV(コントロールボルテージ)による多彩な変調機能を持ち、従来のオーディオエフェクトの枠を超えた実験的なサウンドクリエーションを可能にします。
ADDAC System / ADDAC311 の特徴
1. 複数のエフェクトを搭載
ADDAC311は、ディレイ、コーラス、フランジャー、ディストーション、ビットクラッシャーといった、サウンドメイクに不可欠な5つのエフェクトを1つのモジュールに凝縮しています。これにより、限られたユーロラックのスペースで多様な音作りを実現できます。
2. CVによる詳細なコントロール
各エフェクトのパラメータは、CV信号によって細かくコントロールできます。例えば、ディレイタイムをLFOで揺らしたり、コーラスのデプスをエンベロープで変化させたりと、ライブパフォーマンスやオートメーションでのダイナミックなサウンド変化を生み出すことができます。
3. Modulo機能
ADDAC311の最大の特徴の一つが、Modulo機能です。これは、エフェクトのシグナルパスをモジュラーのように自由にルーティングできる機能です。例えば、ディレイの出力をビットクラッシャーに通してから再度ディレイに戻す、といった複雑なシグナルチェーンを構築できます。これにより、予測不能で独創的なサウンドテクスチャーを生み出すことができます。
4. Aux Send/Return
外部エフェクターをADDAC311のルーティングに組み込むためのAux Send/Return端子を備えています。これにより、既存のペダルエフェクターとの連携もかんたんに行え、サウンドデザインの幅をさらに広げることができます。
5. ステレオ入出力
ステレオ入出力に対応しているため、ステレオソースの処理や、ステレオイメージを活かしたサウンドメイキングも行うことができます。これにより、より広がりのある奥行きのあるミックスを構築するのに役立ちます。
まとめ
ADDAC System / ADDAC311 は、その多機能性とCVによる柔軟なコントロール性から、モジュラーシンセサイザーユーザーにとって非常に魅力的なエフェクトモジュールです。特に、Modulo機能による自由なシグナルルーティングは、これまでにないサウンドを生み出すための強力なツールとなるでしょう。実験的なサウンドデザインを追求したいプロデューサーやサウンドデザイナーの方々には、ぜひとも試していただきたいおすすめのエフェクターです。