
Feed me Synthesis
Sum-0-Set Levels
ピッチシフトとフォルマントシフトを組み合わせたユニークなエフェクター。原音のピッチを変えずに声質のような音色変化(フォルマント)を生成し、独特のシンセボイスやSF的なサウンドを作り出します。
Sum-0-Set Levels のレビュー
Feed me Synthesis / Sum-0-Set Levels とは
Feed me Synthesis / Sum-0-Set Levels は、入力されたオーディオ信号のピークレベルとRMSレベルをそれぞれ独立して制御できるユニークなサミング・ミキシング・ユニットです。ステレオ信号を2系統、モノラル信号を4系統まで入力でき、それぞれのレベルを精密に調整しながら、最終的にステレオミックスダウンを行うことができます。これにより、各トラックの音量バランスを細かくコントロールし、より洗練されたサウンドメイキングを実現できます。
Feed me Synthesis / Sum-0-Set Levels の特徴
1. 独立したピーク/RMSレベルコントロール
このユニットの最大の特徴は、入力信号のピークレベルとRMSレベルをそれぞれ独立して調整できる点です。これにより、音の粒立ちやアタック感を保ちつつ、全体の音圧をコントロールするといった、従来のコンプレッサーやリミッターだけでは難しかった柔軟な音量調整ができます。例えば、ドラムのキックのようなアタックの強い音はピークレベルで、ボーカルのような持続音はRMSレベルで個別に処理することで、ダイナミクスを豊かに保ったまま、ミックス全体のまとまりを向上させることが期待できます。
2. 複数系統の入力と柔軟なルーティング
ステレオ2系統、モノラル4系統という豊富な入力端子を備えています。これにより、複数のシンセサイザー、ドラムマシン、あるいはDAWからのステムを同時に接続し、個別にレベル調整を行うことが可能です。さらに、内部ルーティングも考慮されており、限られた機材環境であっても、複雑な信号の流れを構築する上で役立ちます。
3. アナログ回路による温かみとパンチ
Feed me Synthesis の製品らしく、アナログ回路設計が採用されています。これにより、デジタル処理では得にくい、有機的で温かみのあるサウンドキャラクターが付与されます。特に、インプットやアウトプットのゲインを調整することで、独特のサチュレーション感や、信号にパンチを加えることができ、ミックスにアナログらしい奥行きと存在感をもたらします。
4. 精密なアッテネーターとゲインメイク
各チャンネルには、高精度なアッテネーターが搭載されており、微細なレベル調整が可能です。これにより、各パートの音量バランスをミリ単位で追い込むことができます。また、マスターセクションにはゲインメイク機能も備わっているため、最終的な出力レベルを適切に調整し、他の機器との連携もスムーズに行えます。
5. コンパクトで堅牢な設計
ラックマウント可能なコンパクトな筐体ながら、堅牢な作りとなっています。ライブパフォーマンスや、限られたスペースでのスタジオワークにも適しています。操作部も直感的で、必要十分な機能が効率的に配置されているため、慣れれば素早いオペレーションが可能です。
まとめ
Feed me Synthesis / Sum-0-Set Levels は、入念な音量調整とアナログならではのサウンドキャラクターを求める音楽制作者にとって、とても魅力的なサミング・ミキシング・ユニットです。個別のピーク/RMSレベルコントロールは、ミックスに新たな次元をもたらし、柔軟なルーティングとアナログ回路による音色の変化は、サウンドメイキングの幅を大きく広げてくれるでしょう。音楽制作のプロフェッショナルな現場において、ミックスの質を一段階引き上げるための、まさに注目のエフェクターです。