
MFB
Tanzmaus
モジュラーシンセサイザーをベースにした、ドラムシーケンサーとベースシンセサイザーを統合したコンパクトなハードウェア。独特なサウンドとシーケンス機能で、ミニマルテクノやアシッドハウスなどの電子音楽制作に人気があります。
Tanzmaus のレビュー
MFB / Tanzmaus とは
MFB / Tanzmaus は、ビートメイキングとサウンドデザインに特化した、ドイツのMFB社が開発したパワフルなアナログドラムマシンです。そのユニークなサウンドキャラクターと柔軟なコントロール性により、エレクトロニックミュージックの制作現場で注目を集めています。
MFB / Tanzmaus の特徴
1. 豊かなアナログサウンド
Tanzmausは、完全アナログ回路を採用しており、温かみのある、そして力強いアナログドラムサウンドを生み出します。キック、スネア、ハイハット、シンバル、そしてクラップといった定番のドラムサウンドはもちろん、独特の個性を持ったサウンドも作り出すことができます。各サウンドごとに独立したパラメータが用意されており、細部までこだわった音作りが可能です。
2. 直感的なシーケンサー
内蔵されたシーケンサーは、16ステップを基本とし、最大64ステップまで拡張できます。ステップごとのオン/オフ、アクセント設定、そして各サウンドのパラメーターをステップごとに変更できる機能など、直感的かつ多彩なパターン作成をサポートします。ライブパフォーマンスでの即興的なパターン変化にも対応できる柔軟性を持っています。
3. クオンタイズ機能とオフセット機能
シーケンサーには、グリッドに沿って正確に打ち込めるクオンタイズ機能が備わっています。また、クオンタイズをオフにし、タイム感を意図的にずらすオフセット機能も搭載されています。これにより、人間味のあるグルーヴや、独特のタイミング感を表現することができ、より有機的なリズムを生み出すことが可能です。
4. MIDI接続による外部連携
Tanzmausは、MIDI IN/OUT端子を備えており、他のMIDI機器との連携ができます。外部シーケンサーやDAWからのコントロールはもちろん、Tanzmausから外部ドラムマシンやシンセサイザーをトリガーすることもできます。これにより、制作ワークフローの中心として、あるいはサウンドソースとして、幅広い活用ができます。
5. コンパクトな筐体と堅牢な作り
Tanzmausは、そのパワフルな機能にも関わらず、比較的コンパクトな筐体に収まっています。しかし、その作りはとても堅牢で、ライブでの使用にも耐えうる設計となっています。限られたスペースでも設置しやすく、持ち運びにも便利です。
まとめ
MFB / Tanzmaus は、アナログドラムマシンの温かみと、現代的なシーケンサー機能を兼ね備えた、とても魅力的な機材です。その独特のサウンドキャラクターと、直感的な操作性、そして拡張性は、プロフェッショナルな音楽制作において、新たなインスピレーションを与えてくれるでしょう。ビートメイキングの幅を広げたいクリエイターにとって、間違いなくおすすめできるエフェクターです。