
Providence
PEC-2 Routing System
複数のエフェクターを効率的にON/OFFできるルーティングシステム。コンパクトながら、ループ機能を駆使して音色の組み合わせを自在にコントロールし、サウンドメイクの幅を広げます。
PEC-2 Routing System のレビュー
Providence / PEC-2 Routing System とは
Providence / PEC-2 Routing System は、複数のギターエフェクターを効率的かつ柔軟にコントロールするためのルーティングシステムです。複数のペダルを直列に繋ぐだけでは実現できない、高度な音作りをサポートする機材となります。
Providence / PEC-2 Routing System の特徴
1. 柔軟なルーティング設定
PEC-2は、最大8つのエフェクトペダルを接続し、それらを自由にルーティングできる点が大きな特徴です。A/Bルーティングはもちろん、Send/Return端子を駆使して、エフェクターを複数系統に分岐させることが可能です。これにより、例えばブースターをプリアンプの前段と後段に配置したり、空間系エフェクトをディレイの前に配置する、といった複雑な信号の流れを構築できます。
2. プリセット機能による即応性
PEC-2は、接続したエフェクターのON/OFF状態やルーティング設定を99個までプリセットとして保存できます。これにより、楽曲の展開に合わせて瞬時にサウンドを切り替えることが可能です。ライブパフォーマンスはもちろん、レコーディングにおいても、セッティング変更の手間を大幅に削減し、作業効率を高めます。
3. 視認性の高い操作パネル
各ループのON/OFF状態やプリセット番号は、LEDインジケーターによって明確に表示されます。暗いステージ上でも、直感的な操作ができます。また、各ループの名称を書き込めるラベルスペースも用意されており、多数のエフェクターを使用する際でも、管理がしやすい設計となっています。
4. 音質劣化の抑制
トゥルーバイパス方式を採用しており、エフェクトOFF時には信号がPEC-2を迂回するため、音質の劣化を最小限に抑えます。また、バッファ回路も内蔵しており、長大なパッチケーブルや多数のエフェクターによる信号の減衰を防ぎ、クリアなサウンドを維持します。
5. 拡張性
PEC-2は、同社のMIDIスイッチャー「MPC-3」や、フットスイッチエクステンダー「PFS-3」といった拡張機器と連携させることで、さらに高度なシステム構築が可能です。これにより、エフェクターの数が増えたり、より複雑なコントロールが必要になった場合でも、柔軟に対応できます。
まとめ
Providence / PEC-2 Routing System は、多くのエフェクターを駆使するギタリストやキーボーディストにとって、サウンドメイクの可能性を大きく広げる強力なツールです。柔軟なルーティング、豊富なプリセット機能、そして音質への配慮は、プロフェッショナルの現場でも頼りになるでしょう。複雑なシステムを効率的に管理し、より洗練されたサウンドを目指す方へ、ぜひおすすめしたい一台です。