
1010 Music
Blackbox
サンプラー、シーケンサー、エフェクターを統合したユニークなコンパクトデバイス。内蔵マイクやライン入力で音を取り込み、多彩なエフェクトをかけながらリアルタイムで演奏・録音・シーケンスできます。
Blackbox のレビュー
1010 Music / Blackbox とは
1010 Music / Blackbox は、ポータブルなハードウェア・グルーヴボックスであり、サンプラー、シーケンサー、そしてシンセサイザーとしての機能を統合した多機能デバイスです。コンパクトながらもパワフルなサウンドメイクと柔軟なワークフローを実現し、アイデアのスケッチからステージでのパフォーマンスまで、幅広い音楽制作シーンで活用できます。
1010 Music / Blackbox の特徴
1. 高音質なサンプリングとシーケンス
Blackboxは、ステレオ16ビット/44.1kHzのサウンドでサンプリングができます。内蔵のシーケンサーは、パッド入力はもちろん、ステップ入力にも対応しており、複雑なリズムパターンやメロディラインを直感的に構築できます。サンプルのピッチシフト、タイムストレッチ、逆再生などのリアルタイム操作も可能で、サウンドに新たな表情を与えることができます。
2. 柔軟なシンセサイザー機能
Blackboxには、8種類のボイシングモードを持つポリフォニック・シンセサイザーが搭載されています。プリセットされたサウンドを基に、オシレーターの種類、フィルター、エンベロープ、LFOなどを細かく調整して、オリジナルのサウンドデザインが楽しめます。これにより、サンプリング素材だけでなく、シンセサイザーとしても多様な音作りができます。
3. 直感的なインターフェースとタッチスクリーン
Blackboxの操作は、本体のタッチスクリーンとエンコーダーによって行われます。視覚的に分かりやすいインターフェースにより、メニュー階層を深く潜ることなく、必要な機能に素早くアクセスできます。これにより、制作に集中できる環境が整えられています。
4. モジュラーシンセとの連携
Blackboxは、CV/Gate入出力端子を備えています。これにより、モジュラーシンセサイザーや外部シーケンサーとの連携が可能です。Blackboxをシーケンサーとして、モジュラーシンセをサウンドソースとして使用するなど、より拡張性の高いシステム構築ができます。
5. コンパクトで堅牢なボディ
Blackboxは、その名の通り、手のひらに収まるほどのコンパクトなサイズです。アルミニウム製の堅牢なボディは、ライブパフォーマンスでの使用にも耐えうる設計となっています。USB-Cによる電源供給や、SDカードによるサンプルデータの管理もでき、どこへでも持ち運んで音楽制作を始められます。
まとめ
1010 Music / Blackbox は、サンプリング、シーケンス、シンセサイザーという3つの主要な機能をコンパクトなボディに凝縮した、とても魅力的なデバイスです。その直感的な操作性、柔軟なサウンドメイク能力、そしてモジュラーシンセとの連携といった特徴は、プロフェッショナルな音楽制作においても、アイデアを形にするための強力なツールとなるでしょう。音楽制作の幅を広げたいクリエイターにとって、Blackboxは間違いなくおすすめできるエフェクターです。