
Akai
Hexacomp
6つの独立したコンプレッサー回路を搭載した、ユニークなコンプレッサーペダル。各回路で異なる音質やアタック/リリースの設定が可能で、複雑かつ多彩なコンプレッション効果を生み出します。
Hexacomp のレビュー
Akai / Hexacomp とは
Akai / Hexacomp は、ギターおよびベース用のマルチバンド・コンプレッサー・エフェクターです。6つの帯域に分割された信号それぞれに独立したコンプレッションをかけられる点が最大の特徴で、これにより従来のコンプレッサーでは実現が難しかった、きめ細やかなサウンドメイクができます。
Akai / Hexacomp の特徴
1. マルチバンド・コンプレッション
Hexacomp の最も革新的な点は、6つの周波数帯域に信号を分割し、それぞれの帯域で独立したコンプレッション調整ができることです。これにより、低域のパンチ感を失うことなく高域のサスティンを伸ばしたり、特定の帯域の不要なアタックを抑えたりと、従来のコンプレッサーでは難しかった繊細な音作りが実現できます。
2. 豊富なコントロール
各バンドごとにスレッショルド、レシオ、アタック、リリース、そしてアウトプットレベルを個別に設定できます。これにより、音楽ジャンルや楽器の種類、さらには演奏スタイルに合わせて、理想的なコンプレッションカーブを構築することが可能です。
3. 視覚的なフィードバック
LEDインジケーターが各バンドのコンプレッションのかかり具合を視覚的に表示します。これにより、現在の設定がサウンドにどのように影響しているかを把握しやすく、直感的な操作を助けてくれます。
4. ブリッジ接続によるステレオ・オペレーション
ステレオ・アウトプットを備えているため、ステレオ・エフェクト・チェインでの使用や、ステレオ・ミキシング環境での活用もできます。これにより、より広がりや奥行きのあるサウンドデザインが可能になります。
5. 多彩なサウンドメイクへの応用
クリーンなギターサウンドのダイナミクスを整えるのはもちろん、ディストーションサウンドの粒立ちを揃えたり、ベースのローエンドをタイトにしたりと、幅広い用途に対応できます。さらに、シンセサイザーやボーカルなど、ギター・ベース以外の楽器にも応用できるポテンシャルを秘めています。
まとめ
Akai / Hexacomp は、そのユニークなマルチバンド・コンプレッショ機能により、サウンドクリエイターにとって非常に強力なツールとなります。各帯域を細かくコントロールすることで、これまでのコンプレッサーでは到達できなかったレベルのサウンドメイキングが可能になります。音楽制作の現場で、より洗練されたダイナミクスコントロールを求めるプロフェッショナルの方々にとって、間違いなくおすすめできるエフェクターです。