
Alesis
3630
ダイナミクス系エフェクター(コンプレッサー/ゲート)。ボーカルや楽器の音圧を均一にし、不要なノイズをカットするのに使われ、レコーディングやライブで活躍します。
3630 のレビュー
Alesis / 3630 とは
Alesis / 3630 は、2チャンネル仕様のコンプレッサー/ゲート・エフェクターです。1990年代に登場し、その手頃な価格と実用性から、ホームレコーディングやPAシステムなど、幅広い現場で重宝されてきました。
Alesis / 3630 の特徴
1. 2チャンネル仕様
3630は、2つの独立したチャンネルを備えています。これにより、ステレオソースのコンプレッションや、ドラムのキックとスネアといった異なる楽器に個別の処理を施すことが可能です。ステレオリンク機能も搭載しており、ステレオイメージを保ったままコンプレッションを適用できます。
2. 充実したコンプレッサー機能
各チャンネルには、THRESHOLD、RATIO、ATTACK、RELEASEといった基本的なコンプレッサーコントロールに加え、OUTPUT LEVELコントロールが搭載されています。これにより、音源のダイナミクスを細かく調整し、パンチのあるサウンドや均一な音量レベルを実現できます。
3. ゲート機能
コンプレッサーと合わせて、ノイズゲート機能も備えています。THRESHOLD、RANGE、ATTACK、RELEASEといったパラメーターを調整することで、不要なノイズやルームアンビエンスを効果的にカットできます。特にドラム録音などで、楽器の音だけをクリアに拾いたい場合に活躍します。
4. サイドチェイン入力
各チャンネルにはサイドチェイン入力端子が搭載されています。これにより、外部ソースからの信号をトリガーとしてコンプレッションやゲートの動作を制御できます。例えば、ドラムのキック信号をトリガーにしてベースラインの音量を抑えるダッキング効果などが実現できます。
5. シンプルで直感的な操作性
3630は、各パラメーターが分かりやすく配置されており、直感的に操作できるインターフェースを持っています。初めてコンプレッサーを使用する方でも、比較的かんたんに理解し、使いこなすことができます。
まとめ
Alesis / 3630 は、その機能性と価格のバランスがとても良いコンプレッサー/ゲート・エフェクターです。ホームスタジオでのミックスや、ライブPAでのサウンドメイキングにおいて、ダイナミクス処理の選択肢として、依然として有効なツールと言えます。特に、手軽にコンプレッションやゲートを使いたい、あるいはステレオソースをまとめて処理したいというニーズには、とてもおすすめできる製品です。