
Boredbrain Music
Patchulator v2
複数のエフェクターを接続し、ルーティングを自由に変更できる画期的なモジュラー・パッチベイ。Send/Return端子を多数備え、エフェクトの接続順序や並列処理を簡単に試すことができます。
Patchulator v2 のレビュー
Boredbrain Music / Patchulator v2 とは
Boredbrain Music / Patchulator v2 は、複数のエフェクターを直列・並列で柔軟にルーティングできる、パッチベイ機能とエフェクトループ機能を統合したユニークなエフェクターです。ギターやベースだけでなく、シンセサイザーやモジュラーシンセなどの信号処理にも対応し、サウンドメイキングの可能性を大きく広げます。
Boredbrain Music / Patchulator v2 の特徴
1. 圧倒的なルーティング自由度
Patchulator v2 の最大の特徴は、その自由度の高いルーティング機能にあります。12系統のインプットとアウトプット、そして6系統の Send/Return を備え、パッチケーブルを介してエフェクターの接続順序を自由に変更できます。これにより、直列接続はもちろん、複数のエフェクターを並列でミックスしたり、複雑な信号フローを構築したりすることが可能です。これまで煩雑になりがちだったエフェクターボードの配線作業を、よりクリエイティブに、そして効率的に行えます。
2. 柔軟なエフェクトループ
6系統のエフェクトループは、それぞれ独立してエフェクターを接続できます。これにより、特定のエフェクターだけをループさせたり、複数のエフェクターをグループ化してまとめてオンオフしたりといった、高度なコントロールが実現します。例えば、ディレイとリバーブを一つのループに入れ、空間系エフェクトとしてまとめて扱ったり、オーバードライブとディストーションを別のループに入れて、歪みのキャラクターを瞬時に切り替えたりすることもできます。
3. クリエイティブな音作りをサポートする機能
Patchulator v2 には、サウンドデザインの幅を広げるための様々な機能が搭載されています。例えば、各ループのインプットとアウトプットにレベル調整ノブが用意されており、エフェクターのインピーダンスの違いによる音量変化を補正したり、各エフェクターの信号レベルを細かくコントロールしたりできます。また、トゥルーバイパス機能はもちろん、バッファリングの有無も選択できるため、信号劣化を最小限に抑えつつ、理想のサウンドメイクを追求できます。
4. コンパクトながら堅牢な設計
多くの機能を搭載していながら、Patchulator v2 は驚くほどコンパクトにまとめられています。エフェクターボードにも無理なく収まるサイズ感でありながら、金属製の堅牢な筐体で、ステージでの使用にも耐えうる設計となっています。ノブやスイッチの操作感も良好で、ライブパフォーマンス中でもストレスなく扱えます。
5. モジュラーシンセへの対応
ギターやベースだけでなく、モジュラーシンセサイザーとの連携も考慮されています。モジュラーシンセの信号レベルはギターエフェクターと異なる場合が多いですが、Patchulator v2 は適切なレベル調整を行うことで、モジュラーシンセの音源にギターエフェクターをインサートすることが可能です。これにより、モジュラーシンセのサウンドをさらに多様なエフェクトで加工し、ユニークなサウンドを生み出すことができます。
まとめ
Boredbrain Music / Patchulator v2 は、エフェクターを複数使用する音楽制作者にとって、まさに革命的なツールと言えるでしょう。その圧倒的なルーティング自由度と柔軟なエフェクトループ機能は、これまで以上にクリエイティブで深みのあるサウンドメイキングを可能にします。エフェクターボードの構築を効率化し、サウンドデザインの可能性を無限に広げたいと考えている方にとって、これは非常におすすめできるエフェクターです。