
Boss
BX-800
8チャンネルのコンパクトなミキサー。各チャンネルに EQ や AUX センド、パンコントロールなどを備え、ギターアンプやエフェクターからの信号をまとめるのに適しています。ステレオ出力も可能で、ライブやレコーディングの場面で活躍します。
BX-800 のレビュー
Boss / BX-800 とは
Boss / BX-800 は、8チャンネルのミキサー機能と、ギターエフェクターとして使用できる多彩な機能を併せ持つ、ユニークなアナログミキサー/エフェクターです。ステレオインプットとモノインプット、そしてエフェクトループ端子を備え、楽器やボーカル、外部エフェクターなど、様々な音源を接続し、同時に処理できる柔軟性を持っています。
Boss / BX-800 の特徴
1. 8チャンネルのミキシング能力
8系統のインプットチャンネルを備え、それぞれのチャンネルに独立したボリューム、パン、EQ(ロー、ミッド、ハイ)コントロールを搭載しています。これにより、複数の楽器やマイクを同時に接続し、それぞれの音量バランスや音色を細かく調整することが可能です。ドラムの各パート、複数のシンセサイザー、ボーカルとギターなど、同時に多くの音源を扱う制作環境で、その威力を発揮します。
2. 内蔵エフェクトとエフェクトループ
コーラス、ディレイ、リバーブといった定番エフェクトが内蔵されており、各チャンネルに適用できます。さらに、外部エフェクターを接続するためのエフェクトループ端子も装備しています。これにより、お気に入りのコンパクトエフェクターやラックエフェクターをBX-800のルーティングに組み込み、より深化したサウンドメイクを行うことができます。例えば、ボーカルにリバーブをかけつつ、ギターにはディストーションペダルを繋いでミックスするといった、クリエイティブな使い方ができます。
3. マスターセクションの充実
マスターボリュームに加え、メインアウト、モニターアウト、そしてラインアウトと、多彩なアウトプット端子を備えています。これにより、ステレオミキシングだけでなく、個別のトラックへのルーティングや、モニタリング環境の構築も柔軟に行えます。また、ピークLEDも搭載されており、音量レベルの過大入力を視覚的に把握できるため、安全なオペレーションをサポートします。
4. アナログ回路による温かみのあるサウンド
アナログ回路ならではの、温かくダイナミックなサウンドが特徴です。デジタルミキサーとは異なり、滑らかで自然な音の艶や深みを感じることができます。特に、ギターサウンドやボーカルの質感を向上させるのに役立ち、音楽制作において重要な「生々しさ」や「空気感」を付加してくれます。
5. コンパクトな筐体と堅牢な作り
Boss製品らしい、コンパクトで堅牢な筐体も魅力です。限られたスペースでも設置しやすく、ライブでの使用や持ち運びにも適しています。長年の使用に耐えうる信頼性の高い作りは、プロフェッショナルな現場でも安心感を与えてくれます。
まとめ
Boss / BX-800 は、単なるミキサーとしてだけでなく、エフェクターとしても高いポテンシャルを秘めたアナログミキサーです。複数の楽器やボーカルを同時に扱う機会が多い音楽制作者にとって、そのミキシング能力とエフェクト機能、そしてアナログならではのサウンドは、制作の幅を大きく広げてくれるでしょう。多機能でありながら操作性もかんたんで、まさに「使える」一台と言えます。音楽制作の現場で、さらにサウンドにこだわりたい方には、ぜひともおすすめしたいエフェクター/ミキサーです。