
Boss
CS-1 Compressor Sustainer
ピッキングニュアンスを滑らかにし、サスティン(音の伸び)を豊かにするコンプレッサー・エフェクター。ギターの音量レベルを均一化し、コード弾きやソロ演奏の表現力を高めます。
CS-1 Compressor Sustainer のレビュー
Boss / CS-1 Compressor Sustainer とは
Boss / CS-1 Compressor Sustainer は、1977年に登場した、Bossブランド初のエフェクターであり、コンプレッサーとサスティナーを一体化させた初期のモデルです。ギターサウンドのダイナミクスを整え、サスティン(音の伸び)を豊かにすることで、演奏表現の幅を広げることを目的としていました。
Boss / CS-1 Compressor Sustainer の特徴
1. コンプレッサー機能
CS-1のコンプレッサーは、音量のばらつきを抑え、ピッキングニュアンスによる音量差を滑らかにします。これにより、コードストローク時の粒立ちを揃えたり、ソロ演奏時の音量を一定に保つことができます。過度なコンプレッションではなく、自然なサウンドメイクに貢献する点が特徴です。
2. サスティナー機能
サスティナー機能は、ギターの音を伸ばす効果をもたらします。特にクリーンサウンドやクランチサウンドにおいて、コードや単音のサスティンを豊かにし、歌うようなフレーズを奏でるのに役立ちます。ロングトーンでの表現力を高めたい場合に、その効果を実感できるでしょう。
3. Attack Time 切り替え
CS-1には、Attack Timeを切り替えるスイッチが搭載されています。"Normal"と"Fast"の2段階があり、"Normal"はピッキングのダイレクト感を活かしつつコンプレッションがかかり、"Fast"はより素早くコンプレッションがかかることで、アタック感を際立たせることができます。この切り替えによって、サウンドのニュアンスを微調整できます。
4. 独特のサウンドキャラクター
初期のBossペダルに共通する、温かみのあるアナログサウンドが魅力です。現代のコンプレッサーとは一線を画す、独特のキャラクターを持っており、これがヴィンテージライクなサウンドを求めるギタリストに愛されています。他のペダルとの組み合わせで、さらに多彩なサウンドを生み出すこともできます。
5. コンパクトな筐体とシンプルな操作性
Bossの代名詞とも言える、赤くてコンパクトな筐体は、エフェクターボードへの組み込みやすさに優れています。また、VolumeとAttack/Sustainの2つのノブとAttack Timeのスイッチというシンプルな操作性も、直感的にサウンドメイクができるため、多くのプレイヤーにとって扱いやすい設計となっています。
まとめ
Boss / CS-1 Compressor Sustainer は、コンプレッサーとサスティナーという基本的な機能を、シンプルかつ効果的に実現したペダルです。その温かみのあるアナログサウンドと、演奏表現を豊かにする機能性は、今なお多くのギタリストに支持されています。ギターサウンドのアンサンブルを整えたい、サスティンを豊かにしたいといったニーズに応える、おすすめのエフェクターと言えるでしょう。