
Boss
SL-20 Slicer
アルペジエーターのようにギターの音をリズミカルに刻み、独特のサウンドを生み出すエフェクター。多彩な波形、テンポ、アタック/ディケイ設定を組み合わせることで、エレクトロニックなバッキングから個性的なリードサウンドまで幅広く活用できます。
SL-20 Slicer のレビュー
Boss / SL-20 Slicer とは
Boss / SL-20 Slicer は、ギターやキーボードなどの楽器サウンドに、リズミカルなオン/オフ効果(スライス)を付加するデジタルエフェクターです。単なる音の断続にとどまらず、多彩な波形とパラメータ設定によって、楽曲に独特のグルーヴ感や表情豊かなサウンドメイクをもたらします。
Boss / SL-20 Slicer の特徴
1. 多彩なスライス・パターン
SL-20には、2段階のオン/オフ比率と6種類の波形(トライアングル、アップ・ソー、ダウン・ソー、スクエア、ランダム、ランダム・ホールド)を組み合わせた、合計70種類ものスライス・パターンがプリセットされています。これにより、シンプルな刻みから複雑なリズムパターンまで、幅広い表現ができます。
2. テンポ設定の自由度
内蔵のタップ・テンポ機能を使えば、演奏しながらかんたんにエフェクトのテンポを設定できます。また、外部MIDIクロックや外部フットスイッチからのテンポ同期もできるため、ドラマーやシーケンサーとの同期もストレスなく行えます。
3. ウォブル・エフェクト
スライス・エフェクトに加えて、ピッチ・モジュレーション(ウォブル)も同時にかけることができます。このウォブル効果は、スライス・エフェクトのオン/オフに合わせてピッチが変化するもので、サウンドに独特のうねりや表情を加えることができます。
4. 充実のプリセットとユーザー・メモリー
70種類ものスライス・パターンに加えて、ユーザーが作成したオリジナルのセッティングを256種類まで保存できます。よく使うセッティングを呼び出したり、ライブでステージごとにセッティングを切り替えたりすることが、かんたんにできます。
5. ステレオ対応とエクスプレッション・ペダル端子
ステレオ入出力に対応しており、ステレオで空間的な広がりを持たせたサウンドメイクができます。また、エクスプレッション・ペダルを接続すれば、スライス・レートやウォブルの深さなどをリアルタイムにコントロールでき、よりダイナミックな演奏表現ができます。
まとめ
Boss / SL-20 Slicer は、その多彩なスライス・パターンと自由度の高いテンポ設定、そしてウォブル・エフェクトの組み合わせにより、楽曲にユニークなリズムと表情を与えることができるエフェクターです。プリセットの豊富さとユーザー・メモリーの容量も充実しており、音楽制作のプロフェッショナルが求めるサウンドメイクの可能性を広げてくれるでしょう。特に、既存のサウンドに新しいグルーヴ感やフューチャー感を取り入れたい場合に、とても効果を発揮します。ぜひ、サウンドに取り入れてみてはいかがでしょうか。SL-20は、楽曲の個性を際立たせるための強力なツールとなるはずです。