
Digitech
Multi Play PDS 20/20
1980年代後半に発売された、デジタルディレイとサンプラーを組み合わせたユニークなエフェクター。独立した2つのディレイエンジンと、最大10秒のサンプリング機能を持ち、ループやアーティキュレーションなど、実験的なサウンドメイクが可能。
Multi Play PDS 20/20 のレビュー
Digitech / Multi Play PDS 20/20 とは
Digitech / Multi Play PDS 20/20 は、1980年代後半に登場した、コンパクトながらも多彩な機能を搭載したデジタルマルチエフェクターです。ディレイ、コーラス、フランジャー、フェイザーといった定番エフェクトに加え、ピッチシフトやリバーブなども内蔵しており、当時のギタリストやベーシストにとって、サウンドメイクの幅を大きく広げる画期的な機材でした。
Digitech / Multi Play PDS 20/20 の特徴
1. 豊富なエフェクト群
PDS 20/20は、単なるエフェクターの寄せ集めではありません。ディレイは最長2秒まで設定でき、モジュレーション系のエフェクトも質が高く、深みのあるサウンドを生み出せます。ピッチシフターはハーモニー生成にも応用でき、リバーブも空間系のサウンドを彩るのに十分な性能を持っています。これら複数のエフェクトを組み合わせることで、単体では得られないユニークな音色を創造できます。
2. 操作性の良さ
デジタルマルチエフェクターというと、操作が複雑になりがちですが、PDS 20/20は比較的直感的な操作ができます。各エフェクトのパラメーターも、ノブやスイッチで調整できるため、サウンドメイクに集中できます。プリセットも内蔵されており、すぐに気に入ったサウンドを見つけることもできます。
3. サンプリング機能
このモデルの最大の特徴の一つが、サンプリング機能です。最長2秒間のフレーズを録音し、それをループ再生したり、ピッチシフトして演奏したりすることができます。これにより、ライブパフォーマンスでのバッキングトラック生成や、アイデアの断片を記録するツールとしても活躍します。
4. ステレオ出力
ステレオ出力に対応している点も、当時の機材としては注目すべき機能です。これにより、より広がりのあるサウンドステージを作り出すことができ、ミックスにおける定位感も向上させられます。
5. コンパクトながら堅牢な作り
Digitechらしい、メタル筐体による堅牢な作りも魅力です。ライブでの使用や持ち運びにも耐えうる設計となっており、長年愛用できる耐久性を持っています。
まとめ
Digitech / Multi Play PDS 20/20 は、その登場から時を経てもなお、多くのミュージシャンに愛され続けているデジタルマルチエフェクターです。豊富なエフェクト、使いやすい操作性、そしてユニークなサンプリング機能は、現代の音楽制作においても十分な魅力を放っています。当時のサウンドを再現したい方、あるいは個性的なサウンドを模索している方にとって、このPDS 20/20はとてもおすすめできるエフェクターです。