
Digitech
PDS 2700 Double Play
ディレイとピッチシフターを搭載したユニークなデジタルエフェクター。ディレイタイムやピッチシフト量を独立してコントロールでき、幻想的なサウンドスケープやコーラス効果などを生み出せます。
PDS 2700 Double Play のレビュー
Digitech / PDS 2700 Double Play とは
Digitech / PDS 2700 Double Play は、1980年代後半に登場したデジタルエフェクターです。ディレイとピッチシフターを組み合わせたユニークな機能性を持ち、当時としては革新的なサウンドクリエイトを可能にしました。2つの独立したエフェクトを搭載し、それぞれのパラメータを細かく設定できる点が特徴です。
Digitech / PDS 2700 Double Play の特徴
1. ダブルディレイ機能
PDS 2700は、2系統の独立したディレイを搭載しています。それぞれのディレイタイム、フィードバック、ミックスレベルを個別に設定できるため、複雑なディレイパターンやリズミカルなサウンドメイクができます。これにより、空間的な広がりや奥行きを表現する上で、非常に多彩なアプローチが可能となります。
2. ピッチシフター機能
ピッチシフター機能も搭載されており、原音に対して±1オクターブの範囲でピッチを変更できます。単音でのハーモニー生成や、独特のオクターブアップ/ダウンサウンドを作り出すことができます。この機能とディレイを組み合わせることで、さらに実験的なサウンドデザインが実現できるでしょう。
3. 2つのエフェクトの同時使用
ディレイとピッチシフターは同時に使用できます。これにより、例えばピッチシフトされた音にディレイをかけたり、ディレイ音のピッチを変化させたりするなど、想像を超えるようなサウンドを生み出すことができます。この組み合わせによって、楽曲に深みや個性を付与することが期待できます。
4. 直感的な操作性
各セクションごとにノブやスイッチが配置されており、比較的直感的に操作できる設計になっています。デジタルエフェクターでありながら、アナログライクな操作感も持ち合わせており、サウンドメイクに集中しやすい点も魅力です。
5. ユニークなサウンドキャラクター
PDS 2700は、そのデジタル処理特有のサウンドキャラクターを持っています。現代の洗練されたエフェクターとは一線を画す、どこか暖かく、しかし独特の質感を持ったサウンドは、特定のジャンルやサウンドメイクにおいて、唯一無二の個性を発揮します。
まとめ
Digitech / PDS 2700 Double Play は、ダブルディレイとピッチシフターを組み合わせた、非常にユニークなデジタルエフェクターです。その多彩な機能と独特のサウンドキャラクターは、音楽制作のプロフェッショナルが求める実験性や個性を追求する上で、強力な武器となるでしょう。特に、既存のサウンドに深みや新たな表情を与えたい、あるいは個性的なエフェクトサウンドを探求したい方には、ぜひとも試していただきたいエフェクターです。