
Electro-Harmonix
16 Second Delay (Reissue)
最大16秒のロングディレイを可能にするヴィンテージライクなデジタルディレイペダル。多彩なサウンドメイクができ、ループ機能も搭載しています。
16 Second Delay (Reissue) のレビュー
Electro-Harmonix / 16 Second Delay (Reissue) とは
Electro-Harmonix / 16 Second Delay (Reissue) は、その名の通り最大16秒ものディレイタイムを実現する、クラシックなアナログディレイペダルです。1970年代に登場したオリジナルモデルのサウンドを忠実に再現しつつ、現代の音楽制作環境にも適した仕様にアップデートされています。単なるディレイペダルとしてだけでなく、サウンドコラージュや実験的なサウンドメイクにおいてもその真価を発揮する、ユニークな個性を持つエフェクターです。
Electro-Harmonix / 16 Second Delay (Reissue) の特徴
1. 圧倒的なロングディレイタイム
このペダルの最大の特徴は、なんといっても16秒という圧倒的なディレイタイムです。これにより、通常のディレイサウンドはもちろん、フィードバックを深くかけることで持続的なアンビエンスや、アルペジオを加工して複雑なテクスチャーを生み出すことができます。ロングリピートは、空間系エフェクトとしても非常に効果的です。
2. アナログ回路によるウォームなサウンド
オリジナルのサウンドを再現するため、アナログ回路が採用されています。これにより、デジタルのクリアさとは一線を画す、温かみのある、そしてどこかノスタルジックなディレイサウンドが得られます。特に、リピート音の劣化具合や、モジュレーションがかかったような揺らぎは、アナログならではの魅力と言えるでしょう。
3. 直感的なコントロール
ディレイタイム、フィードバック、ミックスレベルといった基本的なパラメーターに加え、モジュレーションの深さとスピードを調整するコントロールも備わっています。これらのノブは大きめで、ステージ上での直感的な操作もかんたんです。
4. モジュレーション機能による表現力の拡張
ディレイ音に揺らぎを与えるモジュレーション機能は、コーラスやフランジャーのような効果を付加することができます。この揺らぎの深さとスピードを細かく調整することで、サウンドに独特のうねりや奥行きを与えることができ、表現の幅がとても広がります。
5. SFXモードによる実験的なサウンド
SFXモードに切り替えることで、フィードバックを極端に高く設定した際に発生する、自己発振によるサウンドを生成できます。これは、ノイズやドローンサウンド、あるいは楽曲のブレイク部分での変化として活用でき、実験的なサウンドメイクに最適です。
まとめ
Electro-Harmonix / 16 Second Delay (Reissue) は、そのロングディレイタイムとアナログ回路によるウォームなサウンド、そしてモジュレーションやSFXモードといったユニークな機能により、ギタリストはもちろん、シンセサイザー奏者やトラックメイカーにもおすすめできるエフェクターです。単なるディレイペダルとしてだけでなく、サウンドコラージュや実験的なアプローチを試したいクリエイターにとって、このペダルは強力な武器となるでしょう。その個性的なサウンドは、音楽制作に新たなインスピレーションをもたらすはずです。