
Electro-Harmonix
Andy Summers Walking on the Moon
The Policeのギタリスト、アンディ・サマーズが使用した伝説的なサウンドを再現したコーラス/ディレイペダル。独特の揺らぎと空間的な広がりを生み出し、浮遊感のあるクリーントーンや、うねるようなリードサウンドなど、多彩な表現が可能。
Andy Summers Walking on the Moon のレビュー
Electro-Harmonix / Andy Summers Walking on the Moon とは
Electro-Harmonix / Andy Summers Walking on the Moon は、The Police のギタリスト、アンディ・サマーズ氏とのコラボレーションにより開発された、ユニークなサウンドを生み出すディレイ/ピッチシフターエフェクターです。彼の象徴的なサウンドメイキングへの探求心から生まれたこのペダルは、単なるディレイにとどまらず、楽曲に独特の浮遊感と奥行きを与えることを目的としています。
Electro-Harmonix / Andy Summers Walking on the Moon の特徴
1. 独特のピッチシフト機能
このペダルの最大の特徴は、ディレイタイムの設定と連動してピッチが変化する、アナログ的なピッチシフト機能です。これにより、コーラスやフランジャーのような揺らぎだけでなく、意図したピッチの変化を伴うサウンドデザインができます。例えば、ディレイタイムをゆっくりと変化させることで、幻想的なビブラート効果や、音程が微妙にずれていくような独特のサウンドを作り出すことが可能です。
2. モジュレーションコントロール
Rate、Depth、Blend という3つのノブにより、モジュレーションの深さや速さ、原音とのミックスバランスを細かく調整できます。これにより、 subtle な揺らぎから、大胆で表情豊かなサウンドまで、幅広い表現ができます。特に、Rate を遅く設定し Depth を深めにすると、アンディ・サマーズ氏の「Walking on the Moon」におけるような、ゆったりとした浮遊感のあるサウンドを再現することができます。
3. アナログドライヴ回路
ペダル内部には、原音の信号に暖かみのあるアナログドライブを加える回路が搭載されています。これにより、エフェクト音だけでなく、原音にも適度なコンプレッションとサチュレーションが加わり、サウンド全体にまとまりと艶を与えます。ギターの出力レベルやピッキングの強弱によって、ドライブのかかり具合をコントロールできるため、ダイナミックな演奏表現にも応えてくれます。
4. 複数のディレイモード
このペダルは、標準的なデジタルディレイのようなクリアなサウンドだけでなく、テープエコーのような温かみのあるアナログディレイサウンドも選択できるようです。また、ピッチシフト機能と組み合わせることで、さらに多様なサウンドメイキングが可能になります。例えば、フィードバックを高く設定してピッチシフトをかけながら発振させることで、実験的なサウンドテクスチャーを生み出すこともできます。
5. 直感的な操作性
多くのパラメータを持つエフェクターですが、各ノブの役割が明確に定義されているため、慣れれば直感的に操作できるでしょう。プリセット機能はありませんが、その分、一つのサウンドにじっくりと向き合い、自分だけの音色を作り上げる楽しさがあります。限られたノブで多様なサウンドを作り出せる、Electro-Harmonix ならではの哲学が感じられます。
まとめ
Electro-Harmonix / Andy Summers Walking on the Moon は、単なるディレイペダルではなく、ギタリストの創造性を刺激するユニークなサウンドパレットと言えます。アンディ・サマーズ氏のアイコニックなサウンドを追求するだけでなく、新しい音響空間を創造したいプロフェッショナルな音楽制作の現場において、とても強力なツールとなるでしょう。このペダルは、サウンドに新たな次元をもたらしてくれる、おすすめのエフェクターです。