
Electro-Harmonix
Deluxe Memory Man 550-TT
アナログディレイの名機Deluxe Memory Manに、より長いディレイタイム(550ms)とトゥルーバイパスを追加したモデル。温かく有機的なサウンドが特徴で、エコーからモジュレーション、さらにはフィードバックノイズまで多彩な表現が可能。
Deluxe Memory Man 550-TT のレビュー
Electro-Harmonix / Deluxe Memory Man 550-TT とは
Electro-Harmonix / Deluxe Memory Man 550-TT は、クラシックなアナログディレイサウンドを現代的な機能で進化させた、多機能なディレイペダルです。その温かく、歌うようなトーンは、多くのギタリストを魅了してきました。これは、単なるエコー効果に留まらず、サウンドに深みと表情を与えるための強力なツールと言えるでしょう。
Electro-Harmonix / Deluxe Memory Man 550-TT の特徴
1. アナログディレイ回路
Deluxe Memory Man 550-TT の核心は、そのピュアなアナログディレイ回路にあります。これにより、ディレイ音は原音のキャラクターを失うことなく、暖かく、そしてわずかに劣化していくような、とても自然で音楽的な響きを生み出します。このアナログならではの質感が、サウンドに独特の粘り強さと奥行きを与えてくれます。
2. modulation (モジュレーション) への対応
LFO (低周波オシレーター) を使用したモジュレーション機能は、このペダルの大きな魅力の一つです。コーラスやトレモロのような効果をディレイ音に付加することで、サウンドに豊かな揺らぎと広がりを与えることができます。モジュレーションの深さやレートを細かく調整できるため、幻想的なアンビエンスから、リズミカルな効果まで、幅広い表現が可能です。
3. delay time (ディレイタイム) の広範囲設定
最大550msのディレイタイム設定は、ショートディレイからロングディレイまで、多様な用途に対応できます。短い設定ではリバーブのような効果や、ギターに厚みを与えるような使い方ができ、長い設定では幻想的なアルペジオや、空間系エフェクトとしての利用もできます。この広範囲な設定能力が、サウンドメイキングの幅を大きく広げてくれます。
4. 独立したエフェクトループ (Effects Loop)
Deluxe Memory Man 550-TT には、エフェクトループが搭載されています。これにより、ディレイ回路の前段、または後段に他のエフェクターを挿入することができます。例えば、ディレイ音のみに特定の歪みやフィルターをかけたい場合、このループ機能がとても役立ちます。サウンドデザインの自由度をさらに高める機能と言えるでしょう。
5. 堅牢な筐体と操作性
Electro-Harmonixならではの堅牢なメタル筐体は、ステージでの使用にも耐えうる設計です。各ノブの操作感もスムースで、直感的なサウンドメイクができます。また、トゥルーバイパス仕様のため、エフェクトOFF時には原音に影響を与えない点も、プロフェッショナルな現場では重要視されるポイントです。
まとめ
Electro-Harmonix / Deluxe Memory Man 550-TT は、その温かく音楽的なアナログディレイサウンド、多彩なモジュレーション、そして拡張性の高い機能によって、ギタリストや音楽制作者にとって非常に価値のあるペダルです。アナログディレイの良さを活かしつつ、現代的なニーズにも応えるこのペダルは、サウンドに深みと個性を加えたい方におすすめできる、優れたディレイペダルです。