
Palmer
PAN 04A
アコースティックギターやエレアコに特化したプリアンプ/DIボックス。ギターの音色を豊かにするEQや、ハウリングを抑えるノッチフィルター、チューナーアウトなどを搭載し、ライブやレコーディングでのサウンドメイクをサポートします。
PAN 04A のレビュー
Palmer / PAN 04A とは
Palmer / PAN 04A は、ギターアンプのキャビネットからの信号をラインレベルに変換し、ミキサーやオーディオインターフェースに直接入力するためのDIボックス(ダイレクトボックス)です。マイク録りの代わりとして、アンプのサウンドを忠実に、かつ手軽にレコーディングスタジオへ持ち込むことを目的として開発されています。
Palmer / PAN 04A の特徴
1. アンプサウンドの忠実な再現
PAN 04Aは、ギターアンプのスピーカーアウトからの信号を、キャビネットのインピーダンス特性を考慮しながらラインレベルに変換します。これにより、アンプから鳴っている実際のサウンドキャラクターを失うことなく、ミキサーやインターフェースに送ることができます。マイク録りのような部屋鳴りやアンプの生々しさを再現しながらも、ノイズや設置の手間を大幅に削減できます。
2. 堅牢なメタル筐体
ステージでの使用や頻繁な持ち運びを考慮した、丈夫なメタル筐体を採用しています。外部からの衝撃に強く、長期間にわたって安定したパフォーマンスを発揮します。プロフェッショナルの現場でも安心して使用できる耐久性を持っています。
3. 豊富な接続端子
ギターアンプのスピーカーアウトに接続するためのスピコン(NL4)端子と、スピーカーアウトから直接接続するための標準フォン端子(1/4" TS)を備えています。出力側はXLRバランス端子で、ミキサーやオーディオインターフェースとの接続をスムーズに行えます。
4. パワー・アッテネーション・スイッチ
アンプの出力レベルに合わせて、入力信号のレベルを調整できるアッテネーション・スイッチが搭載されています。これにより、ハイパワーなアンプから出力される信号も、オーディオインターフェースの入力段を保護しながら適切に処理できます。
5. グラウンド・リフト機能
グラウンドループによるハムノイズを回避するためのグラウンド・リフト機能が備わっています。PAシステムや複数の機器を接続する際に発生しがちなノイズ問題を、このスイッチ一つで解決できるのはとても便利です。
まとめ
Palmer / PAN 04A は、ギターアンプのサウンドをダイレクトに、かつ忠実にラインレベルで取り込みたいと考えている音楽制作のプロフェッショナルにとって、非常に有用なツールです。マイク録りの手間を省きつつ、アンプ本来のサウンドをレコーディングに活かせる点は、制作効率を向上させる上で大きなメリットとなります。堅牢な作りと充実した機能は、ライブでの使用からスタジオワークまで、幅広いシチュエーションで活躍してくれるでしょう。ギターアンプのサウンドをより手軽に、そして高品質にレコーディングしたい方には、ぜひおすすめしたい製品です。