
Roland
VG-99
ギターの信号をデジタル化し、様々なギターサウンド(ストラト、テレキャス、レスポールなど)、アンプ、エフェクト、さらにはベースや民族楽器までリアルに再現できる先進的なギターモデリング・エフェクター。
VG-99 のレビュー
Roland / VG-99 とは
Roland / VG-99 は、ギターの演奏情報と内蔵されたモデリング技術を組み合わせることで、ギターサウンドを飛躍的に拡張するギター・モデリング・プロセッサーです。ギター本体を改造することなく、様々なギターサウンドはもちろん、ベース、さらにはシンセサイザーサウンドまで、多岐にわたる音色をリアルに再現します。
Roland / VG-99 の特徴
1. 革新的なギター・モデリング技術
VG-99 の核となるのは、ローランドが長年培ってきたモデリング技術です。ギターの弦振動やピッキングニュアンスといった演奏情報を高精度に捉え、それを元に内蔵された膨大なギター・データベースから理想的なサウンドをリアルタイムで生成します。これにより、ストラトキャスターの煌びやかなサウンドから、レスポールのパワフルなトーン、さらにはフラットトップのアコースティックギターまで、まるで別々のギターを弾いているかのような感覚で演奏できます。
2. ギター・シンセサイザー機能
単なるギターモデリングに留まらず、VG-99 はギターをMIDIコントローラーとしても活用できるギター・シンセサイザー機能も搭載しています。ピッチやストロークといったギター演奏の情報をMIDIデータに変換し、外部のシンセサイザーやDAWの音源をギターでコントロールすることが可能です。これにより、ギターの演奏スタイルでシンセベースやストリングス、ピアノなど、あらゆるサウンドを奏でることができます。
3. 演奏表現を広げるエフェクト群
伝統的なギターエフェクトはもちろん、カール・コーエン氏やジョン・スコフィールド氏といった著名ギタリストのサウンドを再現するために設計されたエフェクトも搭載されています。ディストーション、コーラス、ディレイ、リバーブといった定番エフェクトは、そのサウンドクオリティの高さで定評があります。また、モジュレーション系エフェクトの多彩さや、ピッチシフター、フランジャーといったエフェクトも、サウンドメイキングの幅を大きく広げてくれます。
4. 外部MIDI機器との連携
VG-99 は、USB-MIDIインターフェースを標準装備しています。これにより、コンピューターとの接続がかんたんになり、DAWソフトとの連携がスムーズに行えます。レコーディングはもちろん、音源のコントロールやパッチチェンジなどもMIDI経由で行えるため、音楽制作のワークフローを効率化できます。
5. 直感的な操作性とカスタマイズ性
操作パネルには、視認性の高いディスプレイと、直感的に操作できるノブやボタンが配置されています。サウンドの編集やエフェクトの追加、ルーティングの変更なども、比較的かんたんに設定できます。さらに、ユーザーが作成したサウンドはプリセットとして保存できるため、自分だけのオリジナルサウンドライブラリを構築することもできます。
まとめ
Roland / VG-99 は、ギターの可能性を極限まで追求した、とてもパワフルなギター・モデリング・プロセッサーです。ギターサウンドのリアルなモデリング、ギターシンセサイザー機能、多彩なエフェクト、そしてコンピューターとの連携といった機能は、音楽制作のプロフェッショナルにとって、サウンドメイキングの幅を劇的に広げる貴重なツールとなるでしょう。様々なギターサウンドを一本のギターで手に入れたい、ギターの演奏表現をさらに深めたいと考えている方にとって、VG-99 は非常におすすめできるエフェクターです。