
TC Electronic
Flashback 2 X4
最大12種類のディレイタイプとルーパー機能を搭載した高機能ディレイペダル。MASHスイッチによるエクスプレッションコントロールや、TonePrint機能によるプリセットのカスタマイズが可能。
Flashback 2 X4 のレビュー
TC Electronic / Flashback 2 X4 とは
TC Electronic / Flashback 2 X4 は、膨大な数のディレイエフェクトを搭載し、高度なルーティング機能と、MASHスイッチをはじめとする革新的な操作性を兼ね備えた、現代のギタリストや音楽制作プロフェッショナルにとって非常に魅力的なデジタルディレイペダルです。その汎用性の高さと、サウンドメイキングの可能性を広げる機能群は、多くのレコーディングセッションやライブパフォーマンスで重宝されるでしょう。
TC Electronic / Flashback 2 X4 の特徴
1. 圧倒的なディレイサウンドの数々
TC Electronicが誇るTonePrintテクノロジーにより、クラシックなアナログディレイから、モジュレーションディレイ、テープエコー、そして想像を超えるようなサウンドまで、実に60種類以上のディレイタイプを内蔵しています。さらに、TonePrintアプリを使えば、著名なアーティストが作成したシグネチャーディレイや、自身でエフェクトパラメータを細かく調整したカスタムディレイをペダルにロードすることもできます。これにより、常に新鮮なサウンドアイデアを取り入れ、表現の幅を無限に広げることが可能です。
2. 柔軟なルーティングとステレオ対応
Flashback 2 X4は、2つの独立したディレイエンジンを搭載しており、それぞれに異なるディレイサウンドや設定を適用することができます。これにより、複数のディレイを組み合わせた複雑なサウンドテクスチャーを創り出すことができます。また、ステレオ入出力に対応しているため、ステレオセットアップでの使用はもちろん、ルーティングを工夫することで、さらに奥行きのある、立体的なサウンドデザインが実現します。
3. 直感的な操作を可能にするMASHスイッチ
このペダル最大の特徴の一つが、MASHスイッチの搭載です。これは、エクスプレッションペダルのように、踏み込みの深さによってディレイタイムやフィードバック、モジュレーションの深さなどをダイナミックにコントロールできる機能です。これにより、演奏中にリアルタイムでエフェクトの変化を加え、表現力を飛躍的に向上させることができます。例えば、ソロの際に踏み込むことでディレイのフィードバックを増やし、サステインを長くするといった、感情的なプレイがかんたんに実現します。
4. 充実したプリセットとMIDIコントロール
最大40個のプリセットを保存し、いつでも呼び出すことができるため、曲ごとに最適なディレイサウンドを瞬時に切り替えることが可能です。ライブパフォーマンスにおいては、その威力を存分に発揮することでしょう。さらに、MIDI入力にも対応しており、外部MIDIコントローラーやシーケンサーからのプログラムチェンジやパラメータコントロールが可能です。これにより、DAW上での楽曲制作や、より高度なセットアップでの使用においても、シームレスな連携が実現します。
5. TonePrint Editorによるカスタマイズ性
TonePrintアプリだけでなく、PC/Mac用のTonePrint Editorを使用すれば、より詳細なディレイパラメータの編集や、MASHスイッチへのアサイン設定なども自由に行えます。ディレイのキャラクターを決定づけるフィルターの周波数特性や、モジュレーションの波形などを細かく調整することで、自分だけのオリジナルディレイサウンドを追求することができます。この高いカスタマイズ性は、サウンドに妥協を許さないプロフェッショナルにとって、とても大きな魅力となるでしょう。
まとめ
TC Electronic / Flashback 2 X4 は、その圧倒的なサウンドバリエーション、高度なルーティング機能、そしてMASHスイッチをはじめとする革新的な操作性によって、どのような音楽ジャンルや制作環境においても、ギタリストのサウンドメイキングの可能性を大きく広げてくれるディレイペダルです。多種多様なディレイサウンドを一台でカバーしたい、より表現力豊かなプレイを実現したい、あるいはサウンドデザインの幅をさらに広げたいと考えている方にとって、このペダルは間違いなくおすすめです。