
4ms Company
Stereo Panneur
モジュラーシンセサイザー向けのユニークなステレオパンニングエフェクター。左右のチャンネルを独立して、あるいは同期させてパンニングさせたり、LFOでパンニングをモジュレーションしたりすることで、空間的な広がりや動きのあるサウンドを作り出します。
Stereo Panneur のレビュー
4ms Company / Stereo Panneur とは
4ms Company / Stereo Panneur は、ステレオ信号のパンニングをダイナミックかつ複雑にコントロールすることを目的とした、ユニークなステレオ・パンニング・エフェクターです。単純な左右の移動だけでなく、LFOやエンベロープフォロワーといったモジュレーションソースを用いて、音像の定位を時間とともに変化させることで、楽曲に立体感と奥行きをもたらします。
4ms Company / Stereo Panneur の特徴
1. 豊富なモジュレーションソース
Stereo Panneur は、本体に内蔵されたLFO、エンベロープフォロワーに加え、外部からのCV(Control Voltage)入力を利用してパンニングをコントロールできます。これにより、演奏ニュアンスや他のエフェクターからの信号と連動した、予測不能で表情豊かなパンニング表現が実現します。LFOの波形やレート、エンベロープの感度などを細かく調整できるため、多様なサウンドデザインに対応します。
2. ステレオ・リバシーング機能
このエフェクターの最大の特徴の一つが、ステレオ・リバシーング機能です。これは、ステレオ信号の左右のチャンネルを入れ替えることで、パンニングの方向性を逆転させる機能です。この機能とモジュレーションを組み合わせることで、音像が左右を行き来するような、リズミカルでダイナミックな効果を生み出すことができます。
3. LFOシンク機能
内蔵LFOは、外部クロック信号と同期させることができます。これにより、楽曲のテンポに合わせた正確なパンニングをかけることが可能になります。BPMに合わせてLFOのレートを自動調整してくれるため、ライブパフォーマンスやミックス作業において、テンポのズレを気にすることなく、意図したパンニング効果を維持できます。
4. 柔軟なルーティングオプション
入力されたステレオ信号は、パンニング処理された後、個別のL/R出力として取り出すことができます。これにより、パンニング処理された信号を、さらに別のエフェクターに送ったり、個別にEQやボリューム調整を行ったりするなど、自由度の高いルーティングができます。ステレオ感を損なわずに、より高度なサウンドメイキングを追求できます。
5. コンパクトな筐体と堅牢な設計
4ms Companyの製品らしく、Stereo Panneur もコンパクトながら堅牢な金属製筐体を採用しています。限られたペダルボードスペースにも収まりやすく、ライブでの激しい使用にも耐えうる設計となっています。シンプルながらも、プロフェッショナルな現場での使用に耐えうる信頼性を持っています。
まとめ
4ms Company / Stereo Panneur は、単なるパンニングエフェクターにとどまらず、モジュレーション能力とユニークな機能により、ステレオサウンドに新たな次元をもたらすエフェクターです。楽曲に立体感や動きを与えたいクリエイターにとって、とても強力なツールとなるでしょう。このユニークなサウンドデザインを可能にするエフェクターは、ぜひ試してみる価値のあるエフェクターです。