
AMT
M1
AMT Electronics製のディストーションペダルで、マーシャル JCM800サウンドを彷彿とさせるパワフルでピッキングニュアンスに富んだ歪みが特徴。クリーンからハードロックまで、幅広いゲインレンジを持ち、チューブアンプライクなレスポンスとサステインが得られます。
M1 のレビュー
AMT / M1 とは
AMT / M1 は、ギターアンプのサウンドを忠実に再現することを目指した、ロシア製のアナログオーバードライブペダルです。特に、Mesa Boogie Dual Rectifierのアンプサウンドをターゲットとしており、そのタイトでパワフルなサウンドキャラクターをギターリグに付加することができます。
AMT / M1 の特徴
1. Mesa Boogie Dual Rectifier サウンドの再現性
AMT / M1 の最大の特徴は、Mesa Boogie Dual Rectifierのアンプヘッド、特にその「Rectifier」チャンネルのサウンドをアナログ回路で再現している点です。このペダルを導入することで、高価なアンプヘッドやそのレコーディング環境を用意することなく、あの特徴的なモダンハイゲインサウンドを得ることができます。パワフルなミッドレンジとタイトなボトムエンドは、メタルやハードロックといったジャンルにとてもよく合います。
2. 3バンドEQによるサウンドメイキングの柔軟性
このペダルには、BASS、MIDDLE、TREBLEの3バンドEQが搭載されています。これにより、ギターやアンプとの組み合わせに合わせて、サウンドのキャラクターを細かく調整することができます。特にMIDDLEコントロールは、サウンドの「ザラつき」や「バイト感」を調整するのに重要で、求めるゲイン感やアタック感をかんたんに作り出せます。
3. ゲインレンジの広さ
AMT / M1 は、クランチサウンドからフルディストーションまで、幅広いゲインレンジを持っています。ゲインノブを低めに設定すれば、アンプのオーバードライブチャンネルのような自然な歪みを得ることができ、ゲインを上げていくことで、モダンなハイゲインサウンドまでカバーできます。この柔軟性により、様々なジャンルやプレイスタイルに対応できるでしょう。
4. アンプライクなレスポンス
アナログ回路で設計されているため、ピッキングニュアンスに対するレスポンスがとても良いです。ピッキングの強弱で歪みの度合いが変化し、ギターのボリュームコントロールにも自然に反応します。これにより、まるでアンプ直のようなダイナミックな演奏表現を可能にします。
5. コンパクトな筐体と堅牢性
AMTエフェクター全般に言えることですが、M1もコンパクトな金属製筐体を採用しており、ライブでの使用やペダルボードへの組み込みにも適しています。堅牢な作りは、長期間の使用にも耐えうる安心感を与えてくれます。
まとめ
AMT / M1 は、Mesa Boogie Dual Rectifierのサウンドをアナログで再現することに特化した、とても個性的なオーバードライブペダルです。タイトでパワフルなハイゲインサウンドを求めるギタリストにとって、これはまさに理想的な選択肢の一つとなり得ます。EQによるサウンドメイキングの柔軟性や、アンプライクなレスポンスも魅力です。モダンなヘヴィサウンドを追求するプレイヤーに、ぜひ試してもらいたいエフェクターです。