
Analogue Solutions
Impulse Command
アナログディレイを基にしたユニークなオーバードライブ/ディストーションペダル。ディレイタイムとフィードバックでピッチモジュレーションのような独特のサウンドを生み出し、ノイズやグリッチ感のある実験的なサウンドメイクが可能。
Impulse Command のレビュー
Analogue Solutions / Impulse Command とは
Analogue Solutions / Impulse Command は、リズムを基盤としたサウンドデザインに特化した、ユニークなアナログシーケンサー機能を持つエフェクターです。単なるエフェクトユニットにとどまらず、内蔵されたシーケンサーがオーディオ信号に同期し、リズムパターンやゲート信号を生成することで、従来のサウンドメイクの枠を超えた創造的なサウンドを生み出すことができます。
Analogue Solutions / Impulse Command の特徴
1. 直感的でパワフルなシーケンサー
Impulse Command の最大の特徴は、その内蔵シーケンサーにあります。16ステップのシーケンサーは、トリガーやゲート信号を生成し、外部のモジュールや自身のサウンドに同期させることができます。これにより、複雑なリズムパターンを直感的にプログラミングし、楽曲にダイナミズムとグルーヴを与えることが可能です。
2. アナログ回路による温かみのあるサウンド
回路設計には、Analogue Solutions らしいピュアなアナログ設計が採用されています。これにより、デジタルエフェクターでは得られない、温かみのある、そして有機的なサウンドキャラクターを実現します。歪みやモジュレーションも、アナログならではの滑らかな質感を持ち、音楽制作において豊かな表現力を加えます。
3. 豊富なルーティングオプション
Impulse Command は、入出力端子が豊富に用意されており、柔軟なルーティングができます。外部エフェクターとの連携はもちろん、複数のモジュールを組み合わせた複雑なシステム構築も可能です。この拡張性の高さが、プロフェッショナルの現場で求められる多様なサウンドニーズに応えます。
4. ユーティリティ機能としての活用
シーケンサーが生成するトリガーやゲート信号は、クロックソースとしても活用できます。これにより、他のモジュラーシンセサイザーやシーケンサーと同期させ、システム全体のリズムをコントロールすることができます。エフェクターとしてだけでなく、システムの中核を担うユーティリティとしても優れた機能を発揮します。
5. ライブパフォーマンスでの活躍
そのユニークな機能と、アナログらしいダイナミックなサウンドは、ライブパフォーマンスにおいても力を発揮します。リアルタイムで変化するシーケンスパターンとエフェクトの組み合わせは、聴衆を惹きつける刺激的なサウンドを生み出すでしょう。機材の設置面積も比較的コンパクトであるため、ツアーなどでの持ち運びにも適しています。
まとめ
Analogue Solutions / Impulse Command は、リズムを基盤としたサウンドデザインを追求する音楽制作者にとって、非常に魅力的なツールです。その強力なシーケンサー機能とアナログ回路が生み出すサウンドは、既存のワークフローに新たな可能性をもたらします。音楽制作の幅を広げたいと考えているプロフェッショナルの方々には、ぜひとも検討をおすすめしたいエフェクターです。