
Meris
Ottobit Jr
サンプリングレートやビットデプスを操作することで、独特のローファイサウンドやグリッチサウンドを生み出すユニークなピッチシフター/グリッチエフェクター。ピッチシフトに加え、ランダムな値でサンプリングレートを変化させる「Stutter」機能や、リバーブも搭載しています。
Ottobit Jr のレビュー
Meris / Ottobit Jr とは
Meris / Ottobit Jr は、デジタル・ビットクラッシャー・モジュレーターです。ピッチシフティング、フィルター、リングモジュレーションなどの機能を組み合わせることで、ユニークで破壊的なサウンドデザインを追求できるエフェクターと言えます。
Meris / Ottobit Jr の特徴
1. 高度なピッチシフティング機能
Ottobit Jr は、3つの独立したピッチシフターを搭載しています。これらのピッチシフターを組み合わせることで、複雑なハーモニーや、独特のコーラス効果を作り出すことができます。さらに、デチューン・コントロールにより、ピッチの揺らぎ具合を細かく調整できるため、サウンドに深みと表情を与えることが可能です。
2. 表現力豊かなフィルターセクション
ローパス、ハイパス、バンドパス、ノッチといった4種類のフィルタータイプを選択できます。それぞれのフィルターは、カットオフ周波数やレゾナンスを緻密にコントロールでき、サウンドのキャラクターを大きく変化させることができます。特に、フィルターのカットオフ周波数をLFOで変調することで、ワウのような効果や、うねりのあるサウンドを生み出すことができます。
3. Bit Crusher と Sample Rate Reducer
Ottobit Jr の心臓部とも言えるのが、ビットクラッシャーとサンプルレートリデューサーです。これらを組み合わせることで、意図的に信号を劣化させ、ローファイでグリッチーなサウンドを作り出すことができます。ビットデプスを低く設定したり、サンプルレートを下げたりすることで、ノスタルジックなサウンドから、アグレッシブでノイジーなサウンドまで、幅広い表現が可能です。
4. LFOによる多彩なモジュレーション
Ottobit Jr は、内蔵LFOにより、ピッチ、フィルター、ビットクラッシャー、ボリュームといった様々なパラメータをモジュレーションできます。LFOの波形は、サイン波、三角波、矩形波、ランダムなど複数用意されており、モジュレーションの深さやスピードも細かく設定できます。これにより、サウンドにダイナミズムと動きを与えることができ、聴く者を飽きさせないサウンドメイクができます。
5. 柔軟なルーティングとプリセット保存
Ottobit Jr は、エフェクトのルーティングを自由に設定できるため、より個性的なサウンドデザインを追求できます。また、お気に入りのサウンド設定を128個までプリセットとして保存できるため、ライブパフォーマンスやセッションでも、瞬時にサウンドを切り替えることが可能です。
まとめ
Meris / Ottobit Jr は、その革新的な機能と柔軟な操作性により、サウンドデザイナーやプロデューサーにとって非常に魅力的なエフェクターです。ピッチシフティング、フィルター、ビットクラッシャー、LFOを組み合わせることで、既成概念にとらわれないユニークなサウンドを生み出すことができます。音楽制作の可能性を広げたいと考えている方にとって、Ottobit Jr は間違いなくおすすめできるエフェクターです。