
Bill Finnegan
Klon Centaur
クリアでタッチに敏感なオーバードライブサウンドで知られ、クリーンブーストからクランチまで幅広い歪みを生み出します。その温かく、音楽的なトーンは多くのギタリストを魅了し、伝説的な存在となっています。
Klon Centaur のレビュー
Bill Finnegan / Klon Centaur とは
Bill Finnegan / Klon Centaur は、1990年代半ばにビル・フィネガン氏によって開発されたオーバードライブ・エフェクターです。その希少性と比類なきサウンドから、世界中のギタリストから絶大な支持を得ており、中古市場でも高値で取引される伝説的な存在となっています。
Bill Finnegan / Klon Centaur の特徴
1. 独特のタッチ・センシティブなレスポンス
Klon Centaur の最大の特徴は、ギターのピッキングの強弱やギター本体のボリュームノブの操作に対する驚くほど繊細なレスポンスです。弱く弾けばクリーンでピュアなブーストサウンド、強く弾けばウォームで倍音豊かなオーバードライブサウンドへと表情を変えます。まるでギター本体の延長線上にあるかのような、自然なサウンドメイクができます。
2. クリーンブーストとしての優秀さ
ゲインを絞った状態では、ギターサウンドのキャラクターを損なうことなく、適度なコンプレッションとハリを与えてくれます。他のエフェクターの前段に置けば、それらのエフェクターのサウンドをより一層引き立てるクリーンブースターとして、また、アンプのサウンドをプッシュするブースターとしても、とても高い効果を発揮します。
3. 倍音豊かなオーバードライブサウンド
ゲインを上げていくと、ピッキングニュアンスを保ちつつ、真空管アンプが自然に歪んだような、豊かで複雑な倍音を含んだオーバードライブサウンドが得られます。耳に痛い高域はなく、スムースで歌うようなリードトーンはもちろん、コードを弾いた際の分離感も失われません。
4. クリアで抜けの良いサウンド
多くのオーバードライブペダルは、ゲインを上げるにつれてサウンドがこもりがちになりますが、Klon Centaur はゲインを上げてもサウンドのクリアさと抜けの良さを維持しています。ミックスの中でも埋もれることなく、ギターサウンドの存在感を際立たせることができます。
5. シンプルながらも計算されたコントロール
「GAIN」「TREBLE」「OUTPUT」という3つのシンプルなノブ構成ですが、それぞれのノブの効き具合がとても絶妙に設定されています。これにより、直感的な操作で幅広いサウンドメイクが可能となっています。複雑な設定に時間をかけることなく、すぐに理想のサウンドに近づけることができます。
まとめ
Bill Finnegan / Klon Centaur は、その伝説的なサウンドと唯一無二のレスポンスで、数多くのギタリストを魅了し続けています。クリーンブーストからオーバードライブまで、ギター本来のサウンドを最大限に引き出し、音楽的な表現の幅を広げてくれる、まさに「特別な」エフェクターです。もし入手する機会があれば、ぜひ試してみることをおすすめいたします。