
Blackstar
Dept. 10 Boost
真空管回路によるピュアなブーストペダル。クリーンブーストから軽いオーバードライブまで、ギターサウンドに温かみとサステインを加えます。EQコントロールで音色調整も可能。
Dept. 10 Boost のレビュー
Blackstar / Dept. 10 Boost とは
Blackstar / Dept. 10 Boost は、ギターアンプのサウンドを極限まで引き出すことに特化した、ユニークなブースターエフェクターです。真空管アンプの持つダイナミクスや倍音の豊かさを、ペダルボード上で再現することを目的として開発されました。
Blackstar / Dept. 10 Boost の特徴
1. 真空管回路によるナチュラルなサウンド
Dept. 10 Boost は、内部にECC83(12AX7)真空管を搭載しています。これにより、一般的なソリッドステートのブースターでは得られない、暖かく倍音豊かな、とてもナチュラルなサウンドを実現します。ピッキングニュアンスへの追従性も高く、アンプライクなレスポンスが期待できます。
2. 3段階のゲインモード
このペダルの最大の特徴の一つは、3段階のゲインモードを搭載している点です。
- BOOST: クリーンブーストとして、単に音量を持ち上げるだけでなく、アンプのサウンドに暖かさとプレゼンスを加えます。
- DRIVE: 適度なオーバードライブサウンドを生成します。クランチサウンドのプッシュや、ソロでのリードトーンに深みを与えることができます。
- CRUNCH: より強い歪みを生成し、ロックサウンドなどに適したサチュレーション感のあるトーンを作り出します。
3. EQプレゼンスノブ
Treble、Middle、Bassといった一般的なEQに加え、Dept. 10 Boost はプレゼンス(Presence)コントロールを備えています。これにより、アンプのヘッドルームやキャラクターを微細に調整し、ギターサウンドの「抜け」や「艶」を自在にコントロールできる点が特徴です。
4. エフェクトループ(SEND/RETURN)搭載
SEND/RETURN端子を搭載しているため、Dept. 10 Boost をアンプの Send/Return 端子に接続することで、アンプのプリアンプ段でエフェクトをかけることができます。これにより、アンプ本来のサウンドキャラクターを活かしながら、歪みやモジュレーションなどを付加することが可能です。
5. DIアウト搭載
DIアウトを装備しているため、レコーディングやライブPAへのダイレクトな信号送りができます。スピーカーシミュレーターも内蔵しており、アンプを通さずに、またはアンプと並行して、高品質なギターサウンドを出力できるため、様々なシチュエーションで活躍します。
まとめ
Blackstar / Dept. 10 Boost は、真空管アンプの持つ魅力をペダルボードに凝縮した、まさにプロフェッショナルのためのブースターと言えます。3段階のゲインモード、プレゼンスノブ、そしてDIアウトといった機能は、サウンドメイキングの幅を大きく広げてくれるでしょう。アンプライクなブーストやオーバードライブ、あるいはDIとしての使用まで、多彩な用途でその真価を発揮します。ギターサウンドの質を一段階上のレベルへと引き上げたい方にとって、これはとても魅力的な一台となるはずです。ぜひ一度、そのサウンドを試してみていただきたいおすすめのペダルです。