
Boss
RT-20
ロータリー・スピーカー・サウンドをシミュレートするエフェクター。トレモロ効果とは異なり、独特の揺れとコーラスのような厚みのあるサウンドを創り出します。ビブラートやコーラス、フランジャーといったモジュレーション系エフェクターとは一味違う、個性的なサウンドメイキングが可能。
RT-20 のレビュー
Boss / RT-20 とは
Boss / RT-20 は、1980年代に登場したロータリースピーカー・シミュレーター・エフェクターです。ギターやキーボードなど、様々な楽器のサウンドに、あの独特の回転するスピーカーによるコーラス感やフェイザーのような揺らぎを加えることができます。その独特なサウンドキャラクターは、多くのギタリストやキーボーディストに愛されてきました。
Boss / RT-20 の特徴
1. リアルなロータリースピーカー・サウンド
RT-20 の最大の特徴は、そのリアルなロータリースピーカー・サウンドの再現性です。実機を彷彿とさせる、深みのあるコーラス効果や、うねるようなフェイザー・サウンドをギターサウンドに付加できます。特に、クリーンサウンドとの相性が抜群で、ジャズやファンク、ブルースなど、幅広いジャンルで活躍するサウンドメイクを可能にします。
2. 2つのサウンド・モード
RT-20 には、「ROTARY」と「VIBRATO」の2つのサウンド・モードが搭載されています。「ROTARY」モードは、回転するトレブル・ドライバーとウーファー・ドライバーのサウンドをシミュレートし、より原曲のロータリースピーカーのサウンドに近い、奥行きのある揺らぎが得られます。「VIBRATO」モードは、トレブル・ドライバーのみのサウンドをシミュレートし、よりピッチ・ヴィブラートに近い、独特の揺れを生み出します。
3. 速度調整(SPEED)とエフェクト・レベル(LEVEL)
サウンドの揺れの速さは、SPEEDノブで細かく調整できます。ゆっくりとしたうねりから、速い回転まで、楽曲や演奏スタイルに合わせて自由自在にサウンドを変化させられます。また、LEVELノブでエフェクトの深さを調整することで、控えめな揺らしから、サウンドを大胆に変えるような効果まで、幅広い表現ができます。
4. エクスプレッション・ペダル対応
エクスプレッション・ペダルを接続することで、演奏中にリアルタイムで回転速度をコントロールできます。これにより、まるで本物のロータリースピーカーを操作しているかのような、ダイナミックなサウンドメイクが可能になります。ステージ上でのパフォーマンスや、スタジオでの録音において、表現の幅を大きく広げることができます。
5. コンパクトながら多彩なサウンド
Boss のコンパクト・エフェクターらしい、堅牢な筐体ながら、そのサウンド・キャラクターはとても多彩です。ギターだけでなく、キーボードやシンセサイザーなど、様々な楽器にも使用でき、新たなサウンド・アイデアを生み出すきっかけになるでしょう。
まとめ
Boss / RT-20 は、そのリアルなロータリースピーカー・シミュレーションによって、多くのミュージシャンに支持されてきたエフェクターです。独特の揺らぎと深みのあるサウンドは、クリーンサウンドはもちろん、オーバードライブやディストーション・サウンドとも相性が良く、多様な音楽制作に貢献します。特に、ギターサウンドに独特の個性を加えたい方や、ロータリースピーカー・サウンドに興味がある方には、とてもおすすめできるエフェクターです。