
Chase Bliss Audio
Gravitas
ロータリースピーカーシミュレーションとトレモロを融合させた、深みのある揺らぎを生み出すペダル。クラシックなオルガンの回転音から、独特なピッチシフトやサウンドの彩りまで、多彩な表現が可能。
Gravitas のレビュー
Chase Bliss Audio / Gravitas とは
Chase Bliss Audio / Gravitas は、ユニークなトランジスタ・トレモロ・ペダルです。ゲルマニウム・トランジスタとシリコン・トランジスタの2種類を搭載し、それぞれ異なるキャラクターのトレモロ・サウンドを生み出します。これにより、クラシックなヴィンテージ・トレモロから、モダンでアグレッシブなサウンドまで、幅広い表現をギターサウンドに付加できる点が特徴です。
Chase Bliss Audio / Gravitas の特徴
1. ゲルマニウム / シリコン トランジスタ切替
Gravitasの最大の特徴は、ゲルマニウム・トランジスタとシリコン・トランジスタという、全く異なる特性を持つ2種類のトランジスタを搭載している点です。ゲルマニウム・トランジスタは、暖かく、温かみのある、そしてわずかに歪んだようなオーガニックなトレモロ・サウンドを提供します。一方、シリコン・トランジスタは、よりクリーンで、パンチがあり、そしてダイナミックなトレモロ・サウンドを生み出します。この2つを切り替えることで、楽曲の雰囲気に合わせて最適なトーンを選択できます。
2. 4種類の波形
トレモロの波形は、サイン波、三角波、矩形波、そしてランダム(ノイズ)波の4種類が用意されています。サイン波は滑らかな揺れ、三角波はよりリズミカルな揺れ、矩形波はパルス的な揺れ、ランダム波は予測不能な揺れを提供し、サウンドに個性的な表情を与えます。これらの波形を組み合わせることで、単なるトレモロに留まらない、多様なサウンド・シェイピングができます。
3. 独立した2つのチャンネル
Gravitasは、2つの独立したトレモロ・チャンネルを備えています。これにより、例えばチャンネルAではクリーンなトレモロ、チャンネルBではディストーションをかけたトレモロといったように、異なる設定をプリセットし、瞬時に切り替えることが可能です。ライブパフォーマンスやスタジオでの作業において、サウンドのバリエーションを大きく広げることができます。
4. Modulation Depth & Tone コントロール
Depthノブはトレモロの揺れの深さを、Toneノブはトレモロ・エフェクトの周波数帯域を調整します。Depthを上げるほど揺れは大きくなり、Toneを調整することでトレモロ・サウンドのキャラクターを変化させられます。これらのコントロールを細かく設定することで、狙ったニュアンスのトレモロ・サウンドをかんたんに作り出すことができます。
5. Expression & MIDI コントロール対応
外部エクスプレッション・ペダルやMIDIコントローラーに対応している点も、Gravitasの大きな魅力です。これにより、演奏中にリアルタイムでトレモロのスピードや深さをコントロールしたり、MIDIクロックで他の機材と同期させたりといった高度な演奏表現が可能になります。音楽制作の現場で、よりクリエイティブなサウンドメイキングを実現します。
まとめ
Chase Bliss Audio Gravitas は、そのゲルマニウム・トランジスタとシリコン・トランジスタの切り替え機能、4種類の波形、2つの独立したチャンネル、そして多彩なコントロールオプションにより、極めて柔軟で表現力豊かなトレモロ・サウンドを提供してくれるペダルです。クラシックなサウンドから実験的なサウンドまで、あらゆるニーズに応えることができるでしょう。音楽制作のプロフェッショナルにとって、サウンドの幅を広げるためにも、ぜひ一度試してみる価値のあるおすすめのペダルです。