
Harley Benton
Rodent
Big Muff Piクローンとされるファズペダル。独特の太く、ウォームなサウンドで、ロックやブルースに適しています。歪みの幅が広く、多くのギタリストに愛されています。
Rodent のレビュー
Harley Benton / Rodent とは
Harley Benton / Rodent は、ハンブルクに拠点を置くThomannのプライベートブランドであるHarley Bentonがリリースする、ディストーションペダルです。その名の通り、ラット(Rat)系エフェクターにインスパイアされたサウンドキャラクターを持ちながらも、現代的なサウンドメイキングにも対応できる汎用性を秘めています。手頃な価格帯でありながら、プロフェッショナルの現場でも十分通用するポテンシャルを秘めている点が、注目を集めています。
Harley Benton / Rodent の特徴
1. 汎用性の高いゲインコントロール
Rodentのゲインノブは、クリーンブーストからアグレッシブなディストーションまで、幅広い歪みのキャラクターをカバーしています。低めの設定では、ピッキングニュアンスを活かしたタッチセンシティブなオーバードライブサウンドが得られ、バンドアンサンブルでも埋もれない存在感を発揮します。ゲインを上げていくにつれて、タイトでバイト感のあるディストーションサウンドへと変化し、リフワークやリードプレイにも対応できるパワーを発揮します。
2. ティンバーコントロールによるサウンドメイクの幅広さ
Rodentには、トーンコントロールとは別に「ティンバー」と名付けられたコントロールがあります。このティンバーノブは、歪みのキャラクターに大きく影響を与え、サウンドのキャラクターを自在に調整することを可能にします。高域の輝きや低域のパンチ感をコントロールすることで、様々なアンプやギターとの組み合わせにおいて、最適なサウンドを見つけ出すことができるでしょう。
3. コンパクトかつ堅牢な筐体
多くのギタリストやベーシストがペダルボードを組む上で重視する、コンパクトさと堅牢性を両立させています。ペダルボードへの設置がかんたんなだけでなく、ライブでの激しい使用にも耐えうるしっかりとした作りは、プロフェッショナルの現場でも信頼できるポイントです。
4. トゥルーバイパス仕様
トゥルーバイパス仕様を採用しているため、エフェクトOFF時には信号が完全にバイパスされ、音痩せの心配がありません。これは、多くのプロフェッショナルがペダル選びにおいて重要視する点であり、常にクリアでダイレクトなサウンドを求めるプレイヤーにとって、大きなメリットとなります。
5. 手頃な価格帯
Harley Bentonブランドの魅力の一つは、その圧倒的なコストパフォーマンスです。Rodentも例外ではなく、この価格帯でありながら、プロフェッショナルなサウンドメイクを可能にするクオリティを備えています。予算を抑えつつも、妥協のないサウンドを求めるプレイヤーにとって、魅力的な選択肢となるでしょう。
まとめ
Harley Benton / Rodent は、Rat系ペダルの持つ魅力に現代的なサウンドメイキングの要素を加えた、とても汎用性の高いディストーションペダルです。その幅広いゲインレンジ、ティンバーコントロールによるサウンドメイクの幅広さ、そして堅牢な筐体とトゥルーバイパス仕様は、プロフェッショナルの現場でも十分通用するクオリティを備えています。手頃な価格帯でありながら、そのサウンドポテンシャルは非常に高く、様々なジャンルやセッティングで活躍できるでしょう。サウンドの幅を広げたい、新たなディストーションサウンドを探求したいギタリストやベーシストにとって、おすすめのエフェクターです。