Klirrton / OhMyGoat! – The devil’s distortion とは

Klirrton / OhMyGoat! – The devil’s distortion は、ギタリスト、ベーシスト、そして音楽プロデューサーにとって、アンプライクな歪みサウンドを追求するための強力なツールです。UKのハンドメイドエフェクターブランドKlirrtonが手がけるこのディストーションペダルは、その名の通り、悪魔的なまでの破壊力と表現力を持ったサウンドを創出することを目指して開発されました。

Klirrton / OhMyGoat! – The devil’s distortion の特徴

1. 幅広いダイナミクスレンジ

このペダルの最大の特徴は、その驚異的なダイナミクスレンジです。ピッキングの強弱によって、クリーンなオーバードライブから、骨太でウォームなディストーション、そしてタイトでアグレッシブなヘヴィディストーションまで、実に幅広いサウンドメイクができます。繊細なクランチサウンドから、アンプをフルテンにしたような破壊的なサウンドまで、一台でカバーできる懐の深さは特筆に値します。

2. 伝統的な真空管アンプのニュアンス

Klirrton OhMyGoat!は、クラシックな真空管アンプが持つ自然なコンプレッション感や倍音豊かなサチュレーションを忠実に再現しています。単に歪むだけでなく、ギター本体やピッキングニュアンスへの追従性がとても高く、まるでリアルなチューブアンプを鳴らしているかのようなフィーリングが得られます。これにより、有機的で表現力豊かなギターサウンドの構築が可能です。

3. 多機能なトーンコントロール

Gain、Volume、Bass、Middle、Trebleといった基本的なコントロールに加え、PresenceとVoiceのノブが搭載されています。Presenceノブは高域のプレゼンス感を調整し、サウンドに切れ味やヌケを加えることができます。一方、Voiceノブは、歪みのキャラクターを大きく変化させることができ、よりモダンなサウンドからヴィンテージライクなサウンドまで、多様な音作りができます。これらのノブを組み合わせることで、思い描くサウンドに細部までこだわった調整ができます。

4. 内部スイッチによるサウンドキャラクターの切り替え

ペダル内部には、3つのトグルスイッチが備わっています。これらは、クリッピングダイオードの種類やゲインステージのキャラクターを切り替えるためのものです。たとえば、ゲルマニウムダイオード、シリコンダイオード、LEDダイオードの選択によって、歪みの倍音構成やサステインの質感が変化します。また、ゲインレンジを切り替えることで、よりクリーン寄りのサウンドから、さらにヘヴィなサウンドまで対応範囲が広がります。これにより、さらに多彩なサウンドバリエーションを楽しむことができます。

5. Mono/Stereo対応とFX Loop

OhMyGoat!は、Mono/Stereo両方の入出力に対応しており、ステレオセットアップでの使用も可能です。また、エフェクトループ（FX Loop）を搭載しているため、このペダルの歪みを基盤としつつ、他のエフェクターをその歪みの後段や前段にインサートして、さらに複雑なサウンドチェーンを構築することもできます。これは、プロフェッショナルなレコーディングやライブパフォーマンスにおいて、サウンドメイクの自由度を大幅に向上させる機能と言えるでしょう。

まとめ

Klirrton / OhMyGoat! – The devil’s distortion は、その名の通りの破壊力と、真空管アンプライクな繊細なニュアンスを両立させた、とてもパワフルなディストーションペダルです。幅広いダイナミクスレンジ、多彩なトーンコントロール、そして内部スイッチによるサウンドキャラクターの調整能力は、ギタリストが求めるであろうあらゆる歪みサウンドをカバーできるポテンシャルを秘めています。音楽制作の現場で、アンプライクで表現力豊かな歪みサウンドを求めるプロフェッショナルなミュージシャンにとって、これは間違いなくおすすめできるエフェクターです。