
Korg
AX300b
アンプモデリングと多彩なエフェクトを内蔵したマルチエフェクター。手軽に様々なサウンドメイクが楽しめ、初心者から経験者まで幅広く愛用されています。
AX300b のレビュー
Korg / AX300b とは
Korg / AX300b は、2000年代初頭に発売されたマルチエフェクターです。コンパクトな筐体にKORG独自のTONE WORKS技術を凝縮し、多彩なサウンドメイクを可能にしていました。ライブパフォーマンスやレコーディングにおいて、ギタリストのサウンドバリエーションを豊かにする存在として評価されています。
Korg / AX300b の特徴
1. AX300b に搭載された多彩なエフェクト群
Korg / AX300b は、ディストーション、オーバードライブ、コーラス、ディレイ、リバーブといった定番エフェクトはもちろん、フランジャー、フェイザー、トレモロ、ピッチシフト、さらにはコンプレッサーやEQといったモジュレーション系、空間系、ダイナミクス系まで、合計47種類ものエフェクトを内蔵しています。これらのエフェクトを最大3つまで同時使用でき、プリセットパッチとユーザーパッチそれぞれに20種類ずつ、計40種類を保存できるため、状況に応じたサウンドを即座に呼び出すことができます。
2. TONESTUDIO による直感的なサウンドメイク
KORG独自のTONE STUDIO技術は、アンプ、キャビネット、エフェクトを組み合わせて、よりリアルなサウンドを構築するためのシステムです。AX300b では、このTONE STUDIOをエミュレーションすることで、実機アンプやキャビネットの特性を再現したサウンドを得ることができます。さらに、各エフェクトのパラメータ調整も直感的に行えるよう工夫されており、初心者から経験者まで、幅広いユーザーが手軽に理想のサウンドを追求できます。
3. MIDI機能による拡張性
AX300b は、MIDI IN/OUT端子を備えています。これにより、外部MIDIフットスイッチやシーケンサーとの連携が可能になります。例えば、フットスイッチを使えば、パッチの切り替えやエフェクトのオン/オフをハンズフリーで行うことができます。また、シーケンサーと同期させることで、楽曲の進行に合わせてエフェクトを自動的に変化させることもできます。このMIDI機能は、ライブパフォーマンスや複雑なサウンドプロダクションにおいて、とても重宝するでしょう。
4. programmability の高さ
AX300b は、エフェクトの組み合わせだけでなく、各エフェクトのパラメータやルーティングなども柔軟に設定できます。これにより、ユーザーは自分だけのオリジナルサウンドを追求することができます。例えば、ディストーションとコーラスを組み合わせたサウンドに、さらにピッチシフターでユニークな効果を加えるといった、創造性を刺激するサウンドメイクが可能です。プリセットサウンドをそのまま使うだけでなく、自分好みにカスタマイズすることで、より個性的で深みのあるギターサウンドを生み出すことができます。
5. コンパクトさと堅牢性
AX300b は、そのサイズ感も魅力の一つです。ステージ上でも省スペースで設置でき、持ち運びにも便利です。また、金属製の堅牢な筐体は、ライブでの激しい使用にも耐えうる設計となっています。これは、プロの現場で使う上で、とても重要な要素と言えるでしょう。信頼性の高い作りは、長期間にわたって安心して使用できることを保証します。
まとめ
Korg / AX300b は、その多彩なエフェクト、直感的なサウンドメイク、MIDIによる拡張性、 programmability の高さ、そして堅牢な筐体など、多くの魅力を持つマルチエフェクターです。発売から年月は経っていますが、そのサウンドクオリティと機能性は、今でも多くのギタリストに支持されています。音楽制作のプロフェッショナルな現場においても、このAX300b は、サウンドの幅を広げ、表現力を高めることができる、とてもおすすめできるエフェクターです。