
Marshall
1959 Super Lead
伝説的な真空管ギターアンプ。クリーンからクランチ、そしてパワフルなオーバードライブまで、幅広いサウンドを生み出し、ロックサウンドの礎を築いた名機として知られています。
1959 Super Lead のレビュー
Marshall / 1959 Super Lead とは
Marshall / 1959 Super Lead は、1960年代後半に登場した、伝説的なチューブアンプヘッドです。プレキシグラス・パネルを採用した初期モデルに位置づけられ、そのサウンドは数多くのロックミュージックの礎となってきました。ピート・タウンゼントやジミ・ヘンドリックスといったギタリストたちに愛用され、ロックギターサウンドの象徴とも言える存在です。
Marshall / 1959 Super Lead の特徴
1. 圧倒的な音量とサスティン
1959 Super Lead は、100Wという圧倒的なパワーを誇ります。この大音量によって、真空管が最大限にドライブされ、豊かで甘いサスティンが得られます。クリーンサウンドも煌びやかですが、ボリュームを上げていくことで、ブリティッシュ・ロック特有の、倍音豊かなクランチサウンドへと変化します。このダイナミクスレンジの広さが、ギタリストのピッキングニュアンスを忠実に再現します。
2. シンプルなコントロール
このアンプのコントロール部は、とてもシンプルです。チャンネルごとにボリュームとトーン・スイッチがあるのみで、過度な機能は搭載されていません。しかし、このシンプルさこそが、ギター本体のボリュームやピッキングの強弱、さらにはギターのボリュームノブの操作で、サウンドを自在にコントロールすることを可能にしています。ギターとの一体感を感じながら演奏できるのが魅力です。
3. 歪みの質
1959 Super Lead の歪みは、耳に痛いような高音域の耳障りな歪みではなく、耳に心地よい、倍音豊かなコンプレッション感のある歪みです。ピッキングの強弱でクリーンからクランチ、そしてハードなオーバードライブまで、幅広い表現ができます。この歪みは、まさにロックギターサウンドのスタンダードと言えるでしょう。
4. チャンネルリンクによるサウンドメイク
1959 Super Lead は、2つのチャンネル(NormalとBright)を備えており、これらのチャンネルをリンクさせることで、さらに多彩なサウンドメイクができます。例えば、NormalチャンネルとBrightチャンネルのボリュームを調整することで、サウンドのキャラクターを微妙に変化させることが可能です。これにより、ギタリストは自分の求めるサウンドに細かくアプローチできます。
5. ライブパフォーマンスにおける存在感
100Wという出力は、ライブパフォーマンスにおいても十分な音量と存在感を発揮します。バンドアンサンブルの中でも埋もれることなく、ギターサウンドがしっかりと前に出てきます。そのパワフルでダイナミックなサウンドは、聴衆を魅了し、ステージ上でのギタリストのパフォーマンスを一層際立たせるでしょう。
まとめ
Marshall / 1959 Super Lead は、その歴史的背景、サウンドキャラクター、そして操作性において、多くのギタリストにとって憧れのアンプであり続けています。シンプルながらも奥深いサウンドメイクが楽しめるこのアンプは、ロックサウンドを追求する音楽制作のプロフェッショナルにとって、まさに必携とも言えるエフェクターです。そのポテンシャルを最大限に引き出すことで、音楽制作に新たな息吹をもたらすことでしょう。このアンプは、まさにロックギターサウンドの金字塔であり、そのサウンドを求める方には強くおすすめできる存在です。