
Marshall
JCM800
1980年代に登場した象徴的なギターアンプヘッド。クランチサウンドやオーバードライブサウンドを特徴とし、ロックギタリストに絶大な人気を誇りました。エフェクターではなく、ギターアンプそのもの。
JCM800 のレビュー
Marshall / JCM800 とは
Marshall / JCM800 は、1980年代初頭に登場し、ロックギターサウンドの象徴となった伝説的なギターアンプヘッドです。そのパワフルで歪んだサウンドは、数多くのレコーディングやライブパフォーマンスで採用され、現代においてもその影響力は色褪せることがありません。実機はアンプですが、このJCM800のサウンドキャラクターを再現するエフェクターも数多く存在し、ギタリストのサウンドメイキングに欠かせない存在となっています。
Marshall / JCM800 の特徴
1. 攻撃的でダイナミックなクランチサウンド
JCM800の最大の特徴は、そのアグレッシブでダイナミックなクランチサウンドです。ギターのピッキングニュアンスに敏感に反応し、強く弾けば激しい歪み、弱く弾けばクリーンに近いサウンドを出力できます。この表現力の豊かさが、ロックギタリストにとってたまらない魅力となっています。
2. シンプルながらも多彩なトーンシェーピング
コントロールは比較的シンプルですが、ゲイン、トレブル、ミドル、ベース、プレゼンスといった基本的なEQで、幅広いトーンを作り出すことができます。特にゲインを上げることで得られる、太くサスティンの効いたディストーションサウンドは、バンドサウンドの中でも埋もれない存在感を発揮します。
3. 現代的なロックサウンドの礎
80年代のハードロックやヘヴィメタルサウンドの多くは、このJCM800が生み出したサウンドを基盤としています。そのクリアかつパワフルな歪みは、現代のロックミュージックにおいても、そのサウンドキャラクターを再現するためのリファレンスとして広く認知されています。
4. チューブアンプならではのレスポンス
真空管アンプ特有のコンプレッション感と、ピッキングに対するレスポンスの良さは、JCM800のサウンドの核心です。ギターボリュームやピッキングの強弱でサウンドキャラクターを自在にコントロールできるため、演奏していてとても楽しいアンプと言えます。
5. スタジオユースでの汎用性
JCM800は、そのパワフルなサウンドだけでなく、ミキシングにおける扱いやすさも兼ね備えています。適切なEQセッティングを行うことで、様々なジャンルの楽曲にフィットするギターサウンドを作り出すことが可能です。多くのレコーディングスタジオに常備されていることからも、その汎用性の高さが伺えます。
まとめ
Marshall / JCM800 は、そのパンチのあるクランチサウンドと、ピッキングニュアンスに追従するダイナミクスで、ロックギターサウンドの歴史に名を刻んだアンプです。実機はもちろんのこと、そのサウンドを再現するエフェクターも数多くリリースされており、ギタリストが求めるパワフルで表現力豊かなギターサウンドを実現するために、今なお多くのプロフェッショナルに愛用されています。JCM800のサウンドキャラクターを取り入れたいと考えているギタリストにとって、そのエフェクターはとてもおすすめできる選択肢となるでしょう。