Mesa Engineering / Throttle Box とは

Mesa Engineering / Throttle Box は、伝説的なギターアンプメーカーMesa/Boogieが世に送り出した、パワフルなオーバードライブ/ディストーションペダルです。そのサウンドは、Mesa/Boogieアンプ特有の豊かな倍音と、ダイナミクス豊かなレスポンスをペダルサイズで実現することを目指して開発されました。ロックからブルース、メタルまで、幅広いジャンルでギタリストのサウンドメイクを強力にサポートする一台です。

Mesa Engineering / Throttle Box の特徴

1. 卓越したゲインレンジ

Throttle Boxは、クリーンブーストからタイトなクランチ、そしてヘヴィなディストーションまで、非常に幅広いゲインレンジを持っています。ゲインノブの可変幅が広く、ピッキングの強弱やギターのボリューム操作に敏感に反応するため、一台で多様なサウンドキャラクターを表現できます。繊細なクリーンサウンドの味付けから、リードプレイでのソロサウンドまで、あらゆる場面に対応できる柔軟性があります。

2. Contour コントロールによるサウンドシェイピング

このペダルの最大の特徴の一つが、Contourコントロールです。このコントロールは、プレゼンスやミッドレンジのキャラクターを調整するもので、ギターやアンプとの組み合わせによってサウンドのニュアンスを細かく作り込むことができます。特に、サウンドに抜けの良さやアタック感を加えたい場合に効果を発揮します。このコントロールひとつで、サウンドの方向性が大きく変わるため、様々なセッティングを試すのが楽しいでしょう。

3. Dual Mode によるサウンドバリエーション

Throttle Boxには、NormalとBrightの2つのモードがあります。Normalモードは、Mesa/Boogieアンプの伝統的なサウンドキャラクターを踏襲した、バランスの取れたオーバードライブサウンドが得られます。一方、Brightモードは、より高域が強調され、カッティングやアグレッシブなサウンドメイクに適しています。この2つのモードを使い分けることで、サウンドの幅がさらに広がり、より多彩な表現が可能になります。

4. Dual Voicing によるサウンドの柔軟性

さらに、ペダル内部にあるDIPスイッチにより、Two-Stage clippingとTube-like clippingという2つのボイシングを選択できます。Two-Stage clippingは、よりモダンでハイゲインなサウンドが得られ、タイトでアグレッシブなディストーションサウンドを求める場合に適しています。Tube-like clippingは、真空管アンプのような自然なコンプレッションと倍音豊かなレスポンスを実現し、ピッキングニュアンスをより豊かに表現したい場合に有効です。これらの切り替えにより、サウンドのキャラクターを大きく変化させることができます。

5. 堅牢な設計と操作性

Mesa/Boogie製品らしい堅牢なメタル筐体は、ツアーなどの過酷な環境下でも安心して使用できる耐久性を誇ります。また、各コントロールノブは、直感的で分かりやすい配置となっており、サウンドメイクもかんたんです。ステージ上での素早いサウンドチェンジにも対応できる操作性の良さも、プロフェッショナルの現場で重宝される理由の一つでしょう。

まとめ

Mesa Engineering / Throttle Box は、Mesa/Boogieのサウンドをペダルで再現するというコンセプトを高いレベルで実現した、とても魅力的なオーバードライブ/ディストーションペダルです。その幅広いゲインレンジ、Contourコントロールによるサウンドメイクの自由度、そしてDual ModeとDual Voicingによるサウンドバリエーションの豊かさは、多くのギタリストを魅了するでしょう。ギターサウンドに深みと個性を加えたいと考えるギタリストにとって、まさにうってつけの、おすすめのペダルです。