
MXR
M228 Dyna Comp Deluxe Compressor
クラシックな Dyna Comp のサウンドを現代的に進化させたコンプレッサー。原音のダイナミクスを滑らかに整え、サスティンを豊かにし、ピッキングニュアンスへの追従性も向上させています。トゥルーバイパス仕様で、アタック、リリース、感度などのコントロールも可能。
M228 Dyna Comp Deluxe Compressor のレビュー
MXR / M228 Dyna Comp Deluxe Compressor とは
MXR / M228 Dyna Comp Deluxe Compressor は、ギターサウンドに豊かなサステインとダイナミクスをもたらす、クラシックなコンプレッサーペダルの進化形です。オリジナルDyna Compの使いやすさとサウンドキャラクターを継承しつつ、現代の音楽制作環境で求められる機能性と柔軟性を追加したモデルとなります。
MXR / M228 Dyna Comp Deluxe Compressor の特徴
1. Class A FET回路によるウォームなサウンド
このペダルは、オリジナルDyna Compでも採用されていたClass A FET回路を搭載しています。これにより、ギターの信号に自然でウォームなコンプレッション効果を与え、ピッキングニュアンスを潰すことなく、サウンドに奥行きと粘りを加えることができます。特にクリーンサウンドでのカッティングやアルペジオにおいて、その効果を実感できるでしょう。
2. AttackとReleaseコントロールの追加
従来のDyna CompにはなかったAttackとReleaseのコントロールが追加されたことが、このDeluxeモデルの大きな特徴です。Attackコントロールでコンプレッションがかかり始める速さを調整でき、Releaseコントロールで元の音量に戻る速さを設定できます。これにより、より繊細で狙い通りのダイナミクスコントロールが可能になります。例えば、アタックを遅らせることでピッキングのアタック感を残しつつ、サステインを伸ばすといった使い方ができます。
3. Toneスイッチによるサウンドキャラクターの調整
Toneスイッチは、コンプレッションがかかった際のトーンキャラクターを調整する機能です。スイッチをオンにすると、高域がわずかにブーストされ、サウンドに明瞭さと抜けが加わります。これにより、ミックスの中でもギターサウンドが埋もれにくくなり、より存在感のあるギターパートを構築するのに役立ちます。
4. True Bypassによる信号劣化の低減
エフェクトがかかっていない状態では、信号は回路を通らずにアンプへ直接伝達されるTrue Bypass仕様となっています。これにより、ペダルがオフの時でもギター本来のサウンドキャラクターが損なわれることなく、クリアでピュアな信号を維持できます。これは、複数のエフェクターを使用する際にも重要なポイントとなります。
5. コンパクトで堅牢な筐体
MXRらしい堅牢なメタル筐体を採用しており、ツアーでの使用にも耐えうる高い耐久性を備えています。また、コンパクトなサイズ感は、ペダルボードへの組み込みも容易で、スペースを有効活用できます。電源供給は9VバッテリーまたはACアダプターに対応しており、様々な環境での使用が可能です。
まとめ
MXR / M228 Dyna Comp Deluxe Compressor は、クラシックなDyna Compの魅力をそのままに、現代的なサウンドメイキングに対応できる柔軟性を備えたコンプレッサーペダルです。AttackとReleaseコントロール、Toneスイッチの追加により、より緻密なダイナミクス調整とサウンドメイクが可能となり、プロフェッショナルな音楽制作現場で求められるクオリティと使いやすさを両立しています。ギターサウンドにさらなる表情と深みを与えたいギタリストにとって、とてもおすすめできるエフェクターです。