
Ross
Phase Distortion PD1
1970年代後半に登場した、独特の響きを持つファズ・オーバードライブ系エフェクター。ピッチシフターのような効果も持ち合わせ、歪みながらもクリーンなニュアンスを残す、個性的なサウンドが特徴。
Phase Distortion PD1 のレビュー
Ross / Phase Distortion PD1 とは
Ross / Phase Distortion PD1 は、1980年代初頭に登場した、ボス PA-1(フェイザー)を基に開発されたとされる、ロシア製のユニークなフェイザーエフェクターです。その独特のサウンドキャラクターは、多くのギタリストを魅了してきました。
Ross / Phase Distortion PD1 の特徴
1. 独特のフェイザーサウンド
PD1の最大の特徴は、その独特のフェイザーサウンドにあります。多くのフェイザーが滑らかで周期的な揺らぎを生み出すのに対し、PD1はより「歪んだ」ような、あるいは「うねる」ような、少々粗削りながらも個性的なサウンドを生成します。このキャラクターが、他のフェイザーとは一線を画す魅力を生み出しています。
2. 2つのモード切替
PD1は、"Phase"と"Distortion"という2つのモードを切り替えることができます。"Phase"モードでは、クラシックなフェイザーサウンドを、"Distortion"モードでは、フェイザーサウンドに独特の歪みが加わり、よりアグレッシブで個性的なトーンを得られます。この2つのモードの存在が、サウンドメイキングの幅を広げてくれます。
3. コンパクトな筐体
当時のロシア製エフェクターとしては、比較的コンパクトな筐体設計となっています。ペダルボードへの組み込みやすさも考慮されており、実践的な使用にも適しています。
4. ヴィンテージ感あふれるデザイン
プラスチック製の筐体や、レトロなデザインは、ヴィンテージエフェクターらしい雰囲気を醸し出しています。そのルックスも、PD1の魅力の一つと言えるでしょう。
5. 入手性の低さ
オリジナルのRoss / Phase Distortion PD1は、現在では生産されておらず、中古市場でも滅多に見かけることのない希少なエフェクターです。そのため、そのサウンドを体験できる機会は限られています。
まとめ
Ross / Phase Distortion PD1 は、その独特のフェイザーサウンドと、歪みも加わる個性的なキャラクターで、他のエフェクターとは一線を画す存在です。2つのモード切替やコンパクトな筐体など、実用性も兼ね備えています。
もし、サウンドに個性を加えたい、あるいは独特のフェイザーサウンドを探求したいのであれば、このRoss / Phase Distortion PD1 は、とてもおすすめできるエフェクターです。その希少性ゆえに入手は容易ではありませんが、一度そのサウンドを耳にすれば、その魅力に引き込まれることでしょう。