
T-Rex
Mudhoney II
ヴィンテージ・ファズとモダン・オーバードライブの2つのサウンドを搭載した、多彩な歪みを生み出すエフェクター。2つのペダルを独立して、または同時に使用でき、幅広いサウンドメイクが可能。
Mudhoney II のレビュー
T-Rex / Mudhoney II とは
T-Rex / Mudhoney II は、クラシックなファズサウンドからモダンなオーバードライブサウンドまで、幅広い歪みを一台で実現するデュアルオーバードライブ/ファズペダルです。2つの独立したチャンネルを持ち、それぞれのキャラクターを組み合わせることで、無限のサウンドメイクができます。
T-Rex / Mudhoney II の特徴
1. 2つの独立したチャンネル
Mudhoney II の最大の特徴は、独立した2つのチャンネルを備えている点です。チャンネルAは、ウォームでクリーミーなオーバードライブサウンドが得意で、ピッキングニュアンスに敏感に反応します。チャンネルBは、よりアグレッシブでバイト感のあるファズサウンドを志向しており、アンプをプッシュするようなパワフルな歪みを提供します。この2つを単体で使用することはもちろん、直列につないで複雑な歪みを生み出すこともできます。
2. 各チャンネルの多彩なコントロール
各チャンネルには、Volume、Tone、Driveの基本的なコントロールに加え、Characterスイッチが搭載されています。このCharacterスイッチは、歪みのキャラクターを切り替えることができ、例えばチャンネルAではよりスムーズなオーバードライブから、やや粗めのクランチサウンドまで調整できます。チャンネルBでは、クラシックな60年代風のファズから、よりタイトでモダンなファズサウンドまでカバーします。これにより、一本のペダルで驚くほど多様なトーンを作り出すことができます。
3. シリアル/パラレル接続の切り替え
2つのチャンネルをどのように組み合わせるかは、ユーザーの自由です。前面にあるトグルスイッチで、チャンネルAを先に、あるいはチャンネルBを先に繋ぐ「シリアル接続」と、2つのチャンネルを並列でミックスする「パラレル接続」を選択できます。シリアル接続では、一方の歪みの後に他方の歪みを適用することで、より深みのある、あるいは特異な倍音構成の歪みを作り出すことができます。パラレル接続では、それぞれのキャラクターを損なうことなく、両者のサウンドをブレンドできます。
4. 並列エフェクト・ループ機能
Mudhoney II には、エフェクト・ループ端子も備わっています。これにより、Mudhoney II の後段に他のエフェクターを接続し、そのサウンドをMudhoney II の歪みと並列でミックスすることが可能です。例えば、ディレイやコーラスなどの空間系エフェクトをMudhoney II の歪みとブレンドすることで、より立体感のある、あるいは広がりを持ったサウンドメイクができます。この機能は、サウンドメイクの可能性を大きく広げます。
5. 高品質なサウンドと頑丈な作り
T-Rexペダル全般に言えることですが、Mudhoney II もそのサウンドクオリティはとても高く、プロフェッショナルの現場でも十分通用するものです。また、筐体は金属製で、ステージでの使用にも耐えうる頑丈さを備えています。ノイズレベルも低く、クリアでダイナミックな歪みが得られます。
まとめ
T-Rex / Mudhoney II は、2つの独立した歪みチャンネルと多彩なコントロール、そしてエフェクト・ループ機能を持つ、非常に汎用性の高いペダルです。クラシックなファズからモダンなオーバードライブまで、一台で幅広いサウンドメイクができます。新しいサウンドの探求や、既存のサウンドのアップデートを考えているギタリストにとって、とても魅力的な一台となるでしょう。このペダルは、サウンドに新たな次元をもたらす、おすすめです。