
Wampler
Paisley Drive Deluxe
ブリティッシュ系オーバードライブにローゲインブーストを搭載したペダル。ブルース、カントリー、ロックなど幅広いジャンルに対応し、タッチニュアンスを豊かに表現します。
Paisley Drive Deluxe のレビュー
Wampler / Paisley Drive Deluxe とは
Wampler / Paisley Drive Deluxe は、カントリーロックギタリスト、Brad Paisley 氏のシグネチャーペダルである Paisley Drive の進化系です。オリジナルモデルの持つ、ウォームでブルージーなオーバードライブサウンドを基盤としつつ、さらなるサウンドメイクの幅広さと利便性を実現しています。
Wampler / Paisley Drive Deluxe の特徴
1. 幅広いゲインレンジと多彩なキャラクター
このペダルは、クリーンブーストからブルージーなオーバードライブ、そしてピッキングニュアンスに敏感なクランチサウンドまで、幅広いゲインレンジをカバーします。ゲインコントロールの幅がとても広く、ギターやアンプとの組み合わせで多様なサウンドメイクができます。アンプのキャラクターを活かしつつ、ピッキングの強弱でダイナミックなクリーンとクランチを切り替えることもかんたんです。
2. 独立した2チャンネル構成
2つのチャンネルが独立して搭載されている点が、このペダルの大きな特徴です。チャンネル1は、オリジナル Paisley Drive のサウンドを踏襲した、リードトーンに適したウォームでサスティン豊かなオーバードライブです。チャンネル2は、よりモダンでパワフルなゲインを持ち、ソロやリフで存在感のあるサウンドを出すことができます。これらを組み合わせたり、単体で使用したりすることで、ライブでのサウンドチェンジもスムーズに行えます。
3. EQセクションの強化
従来の Paisley Drive に加え、Deluxe モデルでは EQ セクションが強化されています。Bass、Mid、Treble の3つのノブに加えて、Mids Frequency と Mids Boost/Cut のスイッチが搭載されています。これにより、サウンドのキャラクターをより細かく調整することが可能です。特にミッドレンジのコントロールが強化されたことで、バンドサウンドの中でギターを際立たせたい場合や、特定の周波数帯を強調したい場合に、とても有効な機能となります。
4. FX Loop 搭載
ペダルボードの柔軟性を高める FX Loop が搭載されています。これにより、ディレイやリバーブといった空間系エフェクターをオーバードライブの後段に接続することで、より自然で広がりのあるサウンドを作ることができます。また、他のエフェクターとの相性も考慮されており、ペダルボード構築の自由度が増しています。
5. トップマウント・ジャックとスリムな筐体
多くの Wampler ペダルと同様に、トップマウント・ジャックを採用しています。これにより、ペダルボード上での省スペース化が図られ、より多くのエフェクターを効率的に配置することができます。また、筐体も比較的スリムに設計されているため、限られたスペースにも設置しやすいでしょう。
まとめ
Wampler / Paisley Drive Deluxe は、オリジナル Paisley Drive の持つ魅力的なサウンドを継承しつつ、現代のギタリストが求める多様なサウンドメイクと演奏性を提供してくれるエフェクターです。2チャンネル構成、強化されたEQ、FX Loop といった機能は、プロフェッショナルな現場での要求にも応えることができるでしょう。幅広いジャンルに対応できる汎用性と、細やかなサウンドメイクが可能な点は、多くのギタリストにとって魅力的な選択肢となります。ライブパフォーマンスやレコーディングにおいて、サウンドの幅を広げたい方には、とてもおすすめできるエフェクターです。