
Wampler
Triumph
1950年代のヴィンテージ・ツイード・アンプのサウンドを再現したオーバードライブペダル。クリーンブーストからクランチサウンドまで、ピッキングニュアンスに忠実に反応し、倍音豊かな温かみのあるトーンを生み出します。
Triumph のレビュー
Wampler / Triumph とは
Wampler / Triumph は、伝説的なアンプサウンドをエミュレートすることに特化したオーバードライブペダルです。特に、クリーンながらも太いサウンド、そしてピッキングニュアンスに敏感に反応するキャラクターで知られる、あの英国製アンプのサウンドを、ペダルボードで手軽に再現することを目指して設計されています。単なる歪みペダルとしてだけでなく、アンプライクなサウンドメイクの基盤としても活用できる、汎用性の高い一台と言えるでしょう。
Wampler / Triumph の特徴
1. ブリティッシュアンプサウンドの再現性
Triumph の最大の特徴は、その名の通り、ブリティッシュ・クラシック・アンプが持つ独特のサウンドキャラクターを忠実に再現している点です。クリーンセッティングでは、ピッキングの強弱に応じて繊細に変化するタッチレスポンス、そしてバイト感のあるミッドレンジが特徴です。ゲインを上げていくにつれて、スムーズで倍音豊かなオーバードライブサウンドが得られ、コード弾きでも単音弾きでも、アンサンブルに埋もれない存在感を発揮します。
2. 3段階のゲインセレクター
このペダルには、3段階のゲインセレクターが搭載されています。これにより、クリーンブーストに近い控えめなゲインから、クランチ、そしてよりハードなオーバードライブサウンドまで、幅広い歪み具合を一台でカバーできます。それぞれのセッティングで、アンプのボリュームを上げきったような、自然で耳あたりの良い歪みを得られるよう調整されています。
3. Treble Bleed スイッチ
Treble Bleed スイッチは、ギターのボリュームを絞った際にも高域が失われにくいように設計されています。これにより、ギターのボリュームコントロールを細かく操作してクリーンサウンドからクランチサウンドへとシームレスに移行させることが、とてもかんたんにできます。ライブパフォーマンス中など、状況に応じたサウンドメイキングをスムーズに行いたい場合に、この機能は非常に役立ちます。
4. Presence ノブ
Presence ノブは、サウンドに「空気感」や「抜け」を加えるためのコントロールです。これを調整することで、アンプのプレゼンスコントロールのように、サウンドのキャラクターを微調整できます。特に、アンサンブルの中でギターサウンドを際立たせたい時や、よりクリアな高域を求める際に効果を発揮します。
5. 内部 DIP スイッチによるトーンシェイピング
さらに、Triumph の内部には DIP スイッチが配置されており、これによってより詳細なトーンシェイピングができます。例えば、プレゼンスの効き具合や、低域のキャラクターなどを調整することが可能です。これにより、使用するギターやアンプ、さらには自身の好みに合わせて、サウンドをさらに追い込むことができます。
まとめ
Wampler / Triumph は、ブリティッシュ・クラシック・アンプのサウンドをペダルで再現したいというギタリストにとって、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。その忠実なサウンド再現性、多彩なゲインステージ、そして細かなトーン調整機能は、プロフェッショナルの要求にも応えられるクオリティを持っています。アンプライクなオーバードライブペダルを探しているのであれば、この Triumph は間違いなく試す価値のある、おすすめのエフェクターです。