
Way Huge
Swollen Pickle MkIIs
太く歪んだサウンドが特徴のファズペダル。ヴィンテージライクな倍音豊かな歪みから、モダンなアグレッシブなファズまで、幅広いキャラクターをアウトプット。ノブの多彩さと優れたサウンドメイク能力で、多くのギタリストに愛されています。
Swollen Pickle MkIIs のレビュー
Way Huge / Swollen Pickle MkIIs とは
Way Huge / Swollen Pickle MkIIs は、数々の名機を生み出してきたJeorge Tripps氏が手掛ける、現代的なアプローチが光るファズペダルです。オーバードライブからファズ、そしてその中間的なサウンドまで、幅広い歪みサウンドをカバーする懐の深さが魅力と言えるでしょう。
Way Huge / Swollen Pickle MkIIs の特徴
1. 幅広い歪みキャラクター
このペダルの最大の特徴は、その多彩な歪みキャラクターにあります。ゲインを抑えめに設定すれば、ウォームでピッキングニュアンスを活かしたオーバードライブサウンドが得られます。ゲインを上げていくと、次第に荒々しく、唸るようなファズサウンドへと変化していくのです。クリーンからクランチ、そしてハードなディストーションまで、一本で様々な歪みニュアンスを表現できます。
2. Tone Control の柔軟性
「Tone Control」ノブは、単なる高音域の調整にとどまらず、サウンドのキャラクターを大きく変化させます。時計回りに回していくと、よりブライトでアタック感のあるサウンドになり、反時計回りに回すと、ダークでウォーム、そして太いサウンドへと変化します。このノブ一つで、ギターやアンプとの相性を調整したり、楽曲の要求に合わせたサウンドメイクがかんたんにできるのは、とても大きな利点です。
3. Fat/Deep スイッチによる低域のコントロール
「Fat/Deep」スイッチは、サウンドの低域の量感とキャラクターを調整する機能です。スイッチを「Fat」にすると、より丸く、太い低域が加わり、ソロパートなどで存在感を増したい場合に効果的です。「Deep」にすると、タイトで引き締まった低域になり、アンサンブルの中で埋もれずにクリアなサウンドを維持したい場合に役立ちます。このスイッチにより、サウンドの土台をしっかりと作り上げることができます。
4. Attack コントロールの繊細なニュアンス
「Attack」ノブは、歪みのゲイン量だけでなく、歪みの粒立ちやコンプレッション感にも影響を与えます。「Fat」や「Deep」といったトーンキャラクターと組み合わせることで、ピッキングに対するレスポンスや、サステインの深さを細かく調整することが可能です。繊細なクリーンブーストから、コードを弾いた際の分離感、そしてリードプレイでのロングサステインまで、プレイヤーの意図を忠実に反映させるための重要なコントロールと言えます。
5. Voice スイッチによるキャラクターの切り替え
「Voice」スイッチは、サウンドのキャラクターを大きく二段階で切り替えることができます。一つは、よりクリーンでブライト、そしてクリアな歪み。もう一つは、よりコンプレッション感があり、サステイン豊かな、いわゆる「ファズらしい」サウンドです。このスイッチがあることで、同じゲイン設定でも全く異なるニュアンスの歪みを得ることができ、楽曲の展開に合わせてサウンドを変化させることもできます。
まとめ
Way Huge / Swollen Pickle MkIIs は、その汎用性の高さとサウンドメイクの柔軟性から、多くのギタリストに支持されるファズペダルです。オーバードライブ的な使い方から、本格的なファズサウンドまで、一台で幅広い歪みニュアンスをカバーできるため、複数のペダルを組み合わせる必要がなくなるでしょう。Tone Control、Fat/Deep、Attack、Voiceといった多彩なコントロールにより、どのようなギターやアンプとも相性が良く、思い通りのサウンドを作り出すことができます。サウンドメイクの幅を広げる、おすすめのエフェクターと言えるでしょう。