
API
TranZformer GTR
APIの象徴的なプリアンプ回路をギター用に凝縮したプリアンプ&EQペダル。ダイナミクスとトーンを自在にコントロールし、パワフルで倍音豊かなサウンドメイクを実現します。
TranZformer GTR のレビュー
API / TranZformer GTR とは
API / TranZformer GTR は、伝説的なAPIサウンドをギターリグに持ち込むことを目的とした、多機能なギタープリアンプ/DIボックスです。数々の著名なスタジオで長年愛されてきたAPIのクラシックな音響特性を、最新のデジタル技術と融合させることで、ライブパフォーマンスからレコーディングまで、あらゆる場面でプロフェッショナルなサウンドメイクをサポートします。
API / TranZformer GTR の特徴
1. API伝統のサウンドシグネチャー
API / TranZformer GTR の核となるのは、API 500シリーズモジュールなどにも搭載されているAPI独自のディスクリート回路設計です。これにより、暖かみのあるアナログサウンド、豊かな倍音、そしてクラスAゲインステージによるパンチのあるサウンドキャラクターを実現しています。ギター本来の鳴りを最大限に引き出しつつ、APIならではの艶やかで存在感のあるトーンを作り出すことができます。
2. 3つの異なるプリアンプ・モード
このペダルは、3つの個性的なプリアンプ・モードを搭載しています。
- CLEAN: クリアでウォームなクリーンサウンドを提供します。ギターのピッキングニュアンスを繊細に捉え、ピッキングハーモニクスなども豊かに表現します。
- CRUNCH: 適度なコンプレッションとサステインを持つ、バイト感のあるクランチサウンドを生成します。コードストロークはもちろん、リードギターでも埋もれない存在感を出せます。
- LEAD: よりゲインが高く、ウォームでサステインの効いたリードトーンに特化しています。ソロパートで歌うようなトーンを実現できるでしょう。 それぞれのモードは、ゲイン、トーン、ボリュームのコントロールと組み合わせることで、幅広いサウンドメイクを可能にします。
3. EQセクションによる詳細な音作り
API / TranZformer GTR には、APIの伝説的なEQ回路を思わせる3バンドEQが搭載されています。低域、中域、高域をそれぞれ細かく調整することで、ギターサウンドのキャラクターを狙い通りに作り込むことができます。特に、不要な帯域をカットしたり、特定の周波数を強調したりすることで、ミックスの中でギターが際立つようなサウンドメイクもかんたんに実現できます。
4. CompressorとOverdriveの搭載
ペダル内部には、APIのサウンドを特徴づけるコンプレッサーとオーバードライブ回路が組み込まれています。コンプレッサーは、ピッキングのダイナミクスを均一化し、サステインを豊かにします。オーバードライブは、ウォームで自然な歪みを提供し、クランチモードやリードモードと組み合わせることで、より深みのある歪みサウンドを作り出すことができます。これらの機能が一体化されているため、個別のエフェクターを多数使用する必要がなく、ペダルボードの省スペース化にも貢献します。
5. DI機能とヘッドフォンアウト
XLRバランスアウトプットを備えているため、レコーディングやPAシステムへのダイレクト接続が可能です。また、ヘッドフォンアウトも搭載されており、ギターアンプを鳴らせない環境でも、APIのサウンドで練習することができます。これは、自宅でのレコーディングや、ホテルの部屋での練習など、様々なシチュエーションでとても重宝する機能です。
まとめ
API / TranZformer GTR は、APIの持つ独特のサウンドキャラクターをギターリグに手軽に導入できる、とても魅力的なペダルです。3つのプリアンプ・モード、詳細なEQ、そしてコンプレッサーとオーバードライブといった多彩な機能を1台に集約しているため、サウンドメイクの幅が大きく広がります。ライブでのサウンドメイクはもちろん、レコーディングにおいても、ギターサウンドにクラス感と個性を与えることができるでしょう。ギターサウンドにこだわりを持つプロフェッショナルなミュージシャンにとって、これは間違いなくおすすめできるエフェクターです。