
EarthQuaker Devices
Hoof v2
ゲルマニウムとシリコンのトランジスタを組み合わせた、柔軟で表現力豊かなファズ・オーバードライブペダル。ヴィンテージライクな暖かさとモダンなパンチを兼ね備え、ピッキングニュアンスに敏感に反応します。
Hoof v2 のレビュー
EarthQuaker Devices / Hoof v2 とは
EarthQuaker Devices / Hoof v2 は、デンマークの伝説的なファズペダル、Fuzz Faceにインスパイアされつつ、現代的なサウンドメイキングに対応すべく再構築されたファズペダルです。ゲルマニウムとシリコンという性質の異なるトランジスタを組み合わせることで、ヴィンテージライクな暖かさと、ピッキングニュアンスを忠実に拾うアグレッシブさを両立させています。
EarthQuaker Devices / Hoof v2 の特徴
1. ゲルマニウム/シリコントランジスタのハイブリッド回路
Hoof v2の最大の特徴は、ゲルマニウムとシリコンのトランジスタを組み合わせた回路設計にあります。これにより、ゲルマニウム特有のウォームでコンプレッション感のあるサウンドと、シリコンならではのパンチとサスティンを両立させています。ピッキングの強弱に対するレスポンスもとても良く、繊細なクランチから轟音ファズまで、幅広い表現力を提供します。
2. 柔軟なサウンドシェイピングを可能にするトーンコントロール
Hoof v2は、標準的なGain、Tone、Volumeに加え、「Shift」ノブを搭載しています。このShiftノブは、回路のミッドレンジのキャラクターを変化させる役割を担います。右に回すほどミッドレンジがカットされ、よりアンプライクなオープンなサウンドに、左に回すほどミッドレンジがブーストされ、ソロでの抜けやリードサウンドに最適化されたサウンドを作り出せます。このShiftノブとToneノブの組み合わせで、ギターやアンプとのマッチングをかんたんに調整できます。
3. 幅広いゲインレンジ
Gainノブを絞り切る直前では、ピッキングへの追従性がとても高い、オーバードライブライクなクランチサウンドが得られます。Gainノブを上げていくにつれて、暖かく粘りのあるヴィンテージファズ、そして最終的には耳をつんざくようなディストーションサウンドまでカバーします。この幅広いゲインレンジがあるため、様々なジャンルやプレイスタイルに対応できる汎用性の高さが魅力です。
4. 最新のv2アップデートによる利便性向上
v2では、内部回路の再設計により、ノイズリダクションと電源供給の安定性が向上しています。また、トップマウントのジャック配置により、ペダルボード上での省スペース化に貢献しています。トゥルーバイパス仕様のため、エフェクトOFF時の音痩せも気にする必要がありません。
5. 直感的な操作性
数々のツマミが搭載されていますが、それぞれの役割が明確であり、サウンドの変化も分かりやすいため、直感的に操作できます。特に、ShiftノブとToneノブの相互作用を理解することで、望むサウンドに素早く到達できるでしょう。
まとめ
EarthQuaker Devices / Hoof v2 は、ヴィンテージファズの持つ魅力を現代的に再解釈した、とてもパワフルで柔軟なファズペダルです。ゲルマニウムとシリコンのハイブリッド回路、そしてShiftノブによるミッドレンジの調整機能は、他のファズペダルにはないユニークなサウンドメイクを可能にします。ギターやアンプのキャラクターを選ばず、幅広いジャンルで活躍できるでしょう。音楽制作のプロフェッショナルにとって、サウンドの幅を広げるための強力なツールとなるはずです。このペダルは、サウンドに深みと個性を加えることができる、おすすめのエフェクターです。