
Fulltone
Queen Bee Fuzz
ジミ・ヘンドリックスが使用したとされるGibbs/Fuzz Faceのサウンドを現代的に再現したファズペダル。ゲルマニウムトランジスタを使用し、暖かく粘りのある、倍音豊かなサウンドが特徴で、ギターのボリュームコントロールへの追従性も抜群。
Queen Bee Fuzz のレビュー
Fulltone / Queen Bee Fuzz とは
Fulltone / Queen Bee Fuzz は、伝説的なギタリスト、ブライアン・メイのサウンドを彷彿とさせる、クラシックなファズサウンドを再現するオーバードライブ/ファズペダルです。単なるビンテージレプリカにとどまらず、現代の音楽制作環境においても使いやすいよう、洗練された設計が施されています。
Fulltone / Queen Bee Fuzz の特徴
1. ブライアン・メイ・サウンドの再現性
このペダルの最大の特徴は、クィーンのギタリスト、ブライアン・メイが使用したことで知られる、赤と白の「Red Special」ギターと「Deacy Amp」の組み合わせから生まれる、あの独特のファズサウンドを再現している点です。ピッキングニュアンスに敏感に反応し、甘く歌うようなトーンから、力強く唸るようなファズまで、幅広い表情を引き出すことができます。
2. 優れたピッキング・ダイナミクスへの追従性
Queen Bee Fuzz は、ピッキングの強弱によってサウンドキャラクターが大きく変化します。弱くピッキングすればクリーンなオーバードライブのようなニュアンスが得られ、強くピッキングすれば濃厚なファズサウンドへと移行します。これにより、ボリュームペダルを使わずにギター本体のボリュームコントロールだけでクリーンとクランチ、ファズを切り替えるといった高度な演奏表現もかんたんに実現できます。
3. EQセクションの多彩さ
ペダルには、 Bass、Mid、Treble の3つのEQコントロールが搭載されています。これにより、ギターやアンプとの組み合わせ、あるいは目指すサウンドに応じて、サウンドのキャラクターを細かく調整できます。単なるトーンコントロールではなく、ミッドレンジのキャラクターを深く変化させられるため、バンドサウンドの中で埋もれない、存在感のあるギターサウンドを作るのに役立ちます。
4. 現代的なサウンドプロダクションへの対応
ビンテージライクなサウンドでありながら、ゲインを上げても音が潰れすぎず、適度なコンプレッション感とサスティンを得られます。レコーディングにおいては、ノイズが少なく、ミックスの中で他の楽器と馴染みやすい、クリアで芯のあるファズサウンドを出力できるため、プロフェッショナルな音楽制作現場でも重宝されます。
5. シンプルながらも洗練された操作性
ペダル前面に搭載された3つのノブ(Volume, Tone, Fuzz)と、3つのミニスイッチ(Bass, Mid, Treble)という、いたってシンプルなコントロールレイアウトは、直感的な操作を可能にします。複雑な設定に迷うことなく、すぐに理想のサウンドにたどり着けるでしょう。
まとめ
Fulltone / Queen Bee Fuzz は、クラシックなファズサウンドを求めるギタリストにとって、非常に魅力的な選択肢となるペダルです。ブライアン・メイのサウンドを基盤としながらも、現代の音楽制作においても十分通用する柔軟性とクオリティを備えています。特に、ピッキングニュアンスを活かした表現や、ギターアンプとの絶妙なマッチングを追求したい方には、ぜひ試していただきたいおすすめのエフェクターです。