
Guyatone
PS-26 Bass Eq
ベースギターのサウンドメイクに特化したイコライザーペダル。低音域から高音域まで細かく調整でき、ブースト・カットで歪みやコンプレッサーとの併用にも適した、多様な音作りが可能なペダル。
PS-26 Bass Eq のレビュー
Guyatone / PS-26 Bass Eq とは
Guyatone / PS-26 Bass Eq は、1980年代に発売された、ギタリストにも愛用者がいた、個性的なパッシブ・イコライザー・ペダルです。単なるEQではなく、楽器本来のサウンドキャラクターを活かしつつ、独特な響きや倍音を付加する能力を持つ点が特徴と言えます。
Guyatone / PS-26 Bass Eq の特徴
1. 独自のアクティブ・パッシブ回路
PS-26は、アクティブ回路とパッシブ回路を組み合わせた独自の設計を採用しています。これにより、原音のキャラクターを損なうことなく、滑らかながらも存在感のあるサウンドメイクを可能にします。特に、ローエンドのコシを失わずにミッドレンジを調整できる点は、多くのプレイヤーにとって魅力となるでしょう。
2. 多機能な4バンドEQ
4つの独立したEQバンド(Bass, Low-Mid, High-Mid, Treble)を備えており、それぞれの周波数帯を細かくコントロールできます。これにより、楽器の種類や奏法、さらには録音環境に合わせて、サウンドを柔軟に調整できます。複雑なミックスの中でも、ベースラインを埋もれさせずに際立たせるための強力なツールとなり得ます。
3. 存在感のあるミッドレンジ
PS-26の真骨頂とも言えるのが、そのミッドレンジのキャラクターです。単に音量を上下させるだけでなく、倍音成分を豊かにし、楽器に独特の「鳴り」を与えます。このミッドレンジの調整により、バンドアンサンブルの中で埋もれがちなベースサウンドに、聴き手を惹きつける存在感をもたらすことができます。
4. バイパス時のサウンド変化
PS-26は、エフェクトON/OFF時のサウンド変化が少ないように設計されています。これは、原音のニュアンスを大切にしたいプロフェッショナルの現場において、とても重要な要素です。ONにした際のサウンドの変化が心地よく、OFFにした際の違和感も少ないため、積極的にサウンドメイクに活用できるでしょう。
5. コンパクトな筐体とシンプルな操作性
当時のエフェクターとしては、比較的コンパクトな筐体でありながら、4バンドEQという多機能性を実現しています。各ノブの操作も直感的で、複雑な設定なしにサウンドを追い込むことができます。限られたペダルボードスペースでも導入しやすく、現場でのセッティング変更にも迅速に対応できます。
まとめ
Guyatone / PS-26 Bass Eq は、そのユニークな回路設計と、楽器本来のサウンドを活かしながらも個性的な響きを付加する能力により、現代の音楽制作においても十分に活躍できるポテンシャルを秘めたエフェクターです。特に、ベースサウンドに独特の「味」や「存在感」を加えたいと考えているプロフェッショナルの方々にとって、大変おすすめできるエフェクターです。ミックスの中で埋もれがちなサウンドに活路を見出したい、そんな時に試してみる価値のある一台と言えるでしょう。