
Ibanez
AF-201 Auto Filter
ギターの信号に反応してフィルター周波数が自動的に変化するオートワウ(またはオートフィルター)ペダル。ワウペダルを踏まずに、自動でワウ効果を生み出せるのが特徴で、グルーヴィーなサウンドや浮遊感のあるサウンドを作ることができます。
AF-201 Auto Filter のレビュー
Ibanez / AF-201 Auto Filter とは
Ibanez / AF-201 Auto Filter は、1980年代に登場したユニークなフィルター系エフェクターです。オートワウとも呼ばれ、ピッキングの強弱や演奏のニュアンスに反応して、サウンドの帯域を自動的に変化させます。これにより、ギターサウンドに生々しい「歌う」ような表情を与えることができる、個性的なペダルです。
Ibanez / AF-201 Auto Filter の特徴
1. オートワウ機能
このペダルの最大の特徴は、その名の通りオートワウ機能です。ピッキングのダイナミクスに応じて、フィルターのカットオフ周波数が自動で追従します。強く弾けばワウが大きく開き、弱く弾けば閉じる、といった直感的な操作で、まるでヴォーカルのような表現力をギターに付与できます。
2. 多彩なサウンドメイク
Depth、Resonance、Q(Bandwidth)、Freqといったコントロールノブにより、サウンドのキャラクターを細かく調整できます。Depthでワウの深さを、Resonanceでフィルターのピークの強さを、Qでフィルター帯域の広さを、Freqでフィルターの中心周波数を設定できます。これにより、クリーンなカッティングから、激しくうねるようなサウンドまで、幅広い表現ができます。
3. 独特のモジュレーション効果
オートワウとしての機能だけでなく、Qコントロールを調整することで、独特のコーラスやフランジャーのようなモジュレーション効果も得られます。特にQを高く設定し、ピッキングのニュアンスを繊細にコントロールすることで、エレクトロニックなテクスチャーを生み出すことも可能です。
4. ヴィンテージサウンド
AF-201は、その独特のサウンドキャラクターから、多くのギタリストに愛されてきました。現代のデジタルエフェクターにはない、アナログならではの温かみと、どこか奇妙で魅力的なサウンドは、他のエフェクターでは代えがたい個性を持っています。
5. コンパクトな筐体
当時のエフェクターとしては比較的コンパクトな筐体でありながら、そのサウンドは非常に個性的です。限られたペダルボードスペースでも、そのユニークなサウンドをプラスできるのは大きな魅力と言えます。
まとめ
Ibanez / AF-201 Auto Filter は、オートワウというカテゴリーの中でも、その独特のサウンドキャラクターと表現力で、多くのギタリストを魅了してきたペダルです。ピッキングのニュアンスをダイレクトにサウンドに反映させたい、ギターに歌わせたい、そんな願いを叶えてくれる、とてもユニークなエフェクターと言えるでしょう。音楽制作において、サウンドに新たな表情を加えたいと考えているプロフェッショナルなギタリストにとって、これは非常におすすめできるエフェクターです。