
Ibanez
SDM9
1980年代に発売されたディストーションエフェクター。タイトでザラついたサウンドが特徴で、HR/HM系ギタリストに愛用されました。ローゲインからハイゲインまで幅広く対応し、ピッキングニュアンスを表現しやすいペダル。
SDM9 のレビュー
Ibanez / SDM9 とは
Ibanez / SDM9 は、1980年代に製造されたフランジャーエフェクターです。当時のIbanez Tube Screamerシリーズなどの人気機種と並び、個性的なサウンドを求めるギタリストたちに支持されていました。その独特なモジュレーションサウンドは、現代においても特定のサウンドメイクにおいて魅力的な選択肢となり得ます。
Ibanez / SDM9 の特徴
1. 暖かくアナログなフランジングサウンド
SDM9は、そのアナログ回路設計により、暖かく、そしてどこか有機的なフランジングサウンドを生み出します。デジタルエフェクターでは再現しきれない、独特のうねりや質感が特徴です。ギターサウンドに深みと表情を与え、演奏に彩りを添えることができます。
2. 2つのモード切替
SDM9には、Standard(標準)とRich(リッチ)の2つのモードが搭載されています。Standardモードは、クリアでダイナミックなフランジング効果を提供し、Richモードでは、より強調された、厚みのあるフランジングサウンドが得られます。これにより、楽曲のジャンルや求めるニュアンスに合わせてサウンドを使い分けることができます。
3. レートとデプスによる多彩なコントロール
フランジング効果の速さを調整するRATEノブと、効果の深さを調整するDEPTHノブを備えています。この2つのノブを組み合わせることで、 subtle な揺らぎから、顕著なジェット機のようなサウンドまで、幅広いフランジング効果を作り出すことが可能です。シンプルな操作系ながら、その表現力はとても豊かです。
4. 堅牢なメタル筐体
Ibanezらしい、堅牢なメタル筐体は、ライブでの過酷な使用にも耐えうる耐久性を備えています。また、コンパクトなサイズ感は、ペダルボードへの組み込みやすさも考慮されています。電源供給はDC9Vアダプターに対応しており、一般的なエフェクターシステムとの互換性も高いです。
5. ヴィンテージならではの個性
生産完了から年月が経過していることもあり、SDM9にはヴィンテージエフェクターならではの個性があります。個体差によるサウンドのニュアンスの違いも、ヴィンテージの魅力と言えるでしょう。現代のサウンドメイキングに新しい息吹を吹き込むことができる、ユニークなエフェクターです。
まとめ
Ibanez / SDM9 は、暖かくアナログなフランジングサウンド、2つのモード切替、そして多彩なコントロールによって、ギタリストに幅広い表現力を提供するエフェクターです。堅牢な筐体とヴィンテージならではの個性も魅力であり、特に個性的なサウンドを追求する音楽制作のプロフェッショナルには、ぜひ一度試してもらいたいエフェクターです。サウンドメイクの幅を広げる、とても良い選択肢となるでしょう。