
Ibanez
TS9
ギター用オーバードライブペダルの定番中の定番。ピッキングニュアンスを忠実に再現し、暖かく粘りのあるサウンドが特徴。ロック、ブルース、ポップスなど幅広いジャンルで、アンプの歪みを自然にプッシュするのに最適。
TS9 のレビュー
Ibanez / TS9 とは
Ibanez / TS9 は、1982年に登場して以来、数多くのギタリストに愛され続けているオーバードライブペダルです。その温かみのあるサウンドと、ピッキングニュアンスを忠実に再現する表現力は、多くのレコーディングセッションやライブステージで定番のエフェクターとして使用されています。
Ibanez / TS9 の特徴
1. ウォームでチューブライクなオーバードライブサウンド
TS9の最大の特徴は、その独特なオーバードライブサウンドにあります。真空管アンプを軽く歪ませたような、温かくコンプレッション感のあるサウンドは、ギターの音色を太く、そして艶やかにします。クランチサウンドから、ギターソロでのリードトーンまで、幅広い歪み方で対応できる懐の深さを持っています。
2. ピッキングニュアンスへの追従性
TS9は、プレイヤーのピッキングの強弱やタッチにとても敏感に反応します。弱く弾けばクリーンなトーン、強く弾けばしっかりとした歪みと、ダイレクトにギターからの信号を増幅・歪ませるため、ギター本来の持つニュアンスを失うことなく、表現力を高めることができます。このレスポンスの良さは、ギタリストの感情を音に乗せる上で欠かせない要素です。
3. 優れたミッドレンジの強調
TS9は、特にギターのミッドレンジを効果的に持ち上げます。これにより、バンドサウンドの中でギターの音が埋もれにくくなり、ギターソロなどで存在感を際立たせることができます。また、このミッドレンジの強調は、アンプのキャラクターを活かしつつ、より前に出てくるサウンドを作るのに貢献します。
4. シンプルで直感的な操作性
TS9のコントロールは、LEVEL、TONE、DRIVEの3ノブのみと、とてもシンプルです。それぞれのノブの役割が明確で、直感的にサウンドメイクができます。複雑な設定に時間をかけることなく、すぐに理想のサウンドに近づけるため、セッションなどでも扱いやすいペダルと言えます。
5. 他のエフェクターとの組み合わせやすさ
TS9は、単体で使うのはもちろんのこと、他のエフェクターとの組み合わせでもその真価を発揮します。例えば、ディストーションペダルの前段に置くことで、歪みをよりタイトにしたり、サステインを伸ばしたりするブースターとして使用できます。また、クリーンブースターとしても優秀で、アンプへの入力レベルを調整する際にも役立ちます。
まとめ
Ibanez / TS9 は、その普遍的なサウンドキャラクターと高い演奏性から、時代を超えて愛され続けるオーバードライブペダルです。プロフェッショナルな現場でも、そのサウンドメイクのしやすさと表現力の豊かさから、多くのギタリストにとって欠かせない存在となっています。サウンドの核となるオーバードライブサウンドを求めるギタリストにとって、TS9は間違いなくおすすめできるエフェクターです。