
JHS
Bun Runner
伝説的な fuzz "Muff" のサウンドを再現しつつ、現代的な使いやすさを加えたファズペダル。ヴィンテージサウンドからアグレッシブなサウンドまで、幅広い fuzz トーンを生み出します。
Bun Runner のレビュー
JHS / Bun Runner とは
JHS / Bun Runner は、伝説的なギタリスト、ジョン・フレシハンブル氏のためにJHS Pedalsが開発した、ユニークで多機能なファズペダルです。単なるファズにとどまらず、倍音豊かなゲルマニウム・サウンドから、タイトでアグレッシブなシリコン・サウンドまで、幅広い音作りができる点が特徴です。
JHS / Bun Runner の特徴
1. ゲルマニウムとシリコンのハイブリッド設計
Bun Runner の最大の特徴は、ゲルマニウムとシリコンという、それぞれ個性的な特性を持つトランジスタを組み合わせている点です。ゲルマニウム・トランジスタは、倍音豊かでウォームなサウンドを、シリコン・トランジスタは、よりタイトでゲインの高いサウンドを生み出します。この二つを組み合わせることで、クラシックなファズサウンドから、モダンなハイゲイン・サウンドまで、一台でカバーできるのです。
2. 2つのフットスイッチによる多彩なモード
Bun Runner には、2つのフットスイッチが搭載されており、これにより3つの異なるサウンドモードを使い分けることができます。左のスイッチは、ゲルマニウム・トランジスタのみ、またはシリコン・トランジスタのみで駆動させるモードを切り替えます。右のスイッチは、両方のトランジスタを組み合わせた、より強力で複雑なファズサウンドを生み出すモードです。この3つのモードを駆使することで、表現の幅がとても広がります。
3. 3つのノブによる細やかなサウンドメイク
コントロールは、VOL(ボリューム)、TONE(トーン)、BIAS(バイアス)の3つのノブで構成されています。VOLで全体の音量、TONEでサウンドの明るさを調整できるのはもちろん、BIASノブがとても重要です。このBIASノブを操作することで、ファズのサスティンやコンプレッション感、さらにはピッチまで変化させることができます。ロー・バイアスに設定すれば、独特の「チープ」で「甘い」サウンドが得られ、ハイ・バイアスにすれば、よりタイトでサスティンのあるサウンドになります。
4. ACアダプターと電池駆動に対応
電源は、一般的なエフェクターと同様にDC9VのACアダプター、または9V電池で駆動させることができます。ライブやレコーディングなど、様々なシチュエーションで柔軟に対応できるのは嬉しいポイントです。
5. 視認性の高いデザインと頑丈な筐体
JHS Pedalsらしい、視認性の良いデザインと、ツアーでの使用にも耐えうる頑丈な筐体も魅力です。ペダルボード上での存在感もさることながら、その耐久性もプロユースにふさわしいと言えます。
まとめ
JHS / Bun Runner は、ゲルマニウムとシリコンのハイブリッド設計、2つのフットスイッチによる3つのモード、そしてBIASノブによる多彩なサウンドメイクができる、とてもユニークなファズペダルです。クラシックなファズサウンドを基調としながらも、モダンなサウンドメイキングにも対応できる守備範囲の広さは、多くのギタリストにとって魅力的な選択肢となるでしょう。ジョン・フレシハンブル氏のような個性的なサウンドを求める方、そしてファズペダルの可能性をさらに広げたい方には、ぜひとも試していただきたいおすすめのエフェクターです。