
JHS
Cheese Ball
伝説的なRAT系ファズペダルのエッセンスを抽出した、ローゲイン~ミディアムゲインのオーバードライブ/ファズペダル。ビンテージライクなサチュレーションと暖かみのあるサウンドが特徴で、ピッキングニュアンスに敏感に反応します。
Cheese Ball のレビュー
JHS / Cheese Ball とは
JHS / Cheese Ball は、伝説的なオーバードライブペダルである Ibanez Tube Screamer TS808 の設計を基盤としつつ、JHS Pedals ならではのモディファイが施されたファズ/オーバードライブペダルです。TS808 の持つウォームでピッキングニュアンスに富んだサウンドキャラクターはそのままに、よりパワフルで幅広いゲインレンジとサウンドメイクの幅広さを実現しています。
JHS / Cheese Ball の特徴
1. Tube Screamer の進化形
オリジナルの TS808 の回路を徹底的に分析し、そのサウンドの核となる部分を忠実に再現しながら、JHS ならではの改良が加えられています。TS808 の特徴であるミッドレンジの強調やスムーズなサステインは健在でありながら、よりダイナミックなレスポンスと現代的なサウンドメイクに対応できるポテンシャルを備えています。
2. 幅広いゲインレンジ
Gain ノブの可変幅が広く、クリーンブーストからウォームなオーバードライブ、そしてパワフルなファズサウンドまで、一本のペダルで多彩な歪みサウンドを実現できます。ピッキングの強弱やギターのボリュームコントロールとの組み合わせで、繊細なクランチからリードトーンまで、幅広い表現を可能にします。
3. 3つの clipping モード
Voice スイッチにより、3つの異なるクリッピングモードを選択できます。これにより、サウンドのキャラクターを大きく変化させることができます。LED クリッピングは、よりオープンでアグレッシブなサウンド、シリコンダイオードは、クラシックな TS サウンドに近いタイトでサステインのあるサウンド、そして germanium ダイオードは、よりヴィンテージライクなスムーズでウォームなサウンドが得られます。
4. Tone ノブの柔軟性
Tone ノブは、Treble ブースト/カットの役割を果たしますが、その効き具合はとても繊細に調整されています。ギターやアンプとの相性を考慮しながら、サウンドに最適なプレゼンスやブライトネスを加えることができます。過度な高域の付加を防ぎつつ、サウンド全体の輪郭を整えることができます。
5. Mono / Stereo 出力
Stereo output を搭載しているため、2台のギターアンプに別々に出力し、ステレオサウンドを楽しむことができます。これにより、サウンドに広がりと奥行きを持たせることができ、よりリッチで空間的なサウンドメイクが可能です。
まとめ
JHS / Cheese Ball は、Tube Screamer の持つ普遍的な魅力をそのままに、現代の音楽制作環境や多様なギターサウンドの要求に応えるべく進化を遂げた、とても汎用性の高いオーバードライブ/ファズペダルです。その幅広いゲインレンジと多彩なサウンドキャラクターは、レコーディングスタジオでのサウンドメイキングからライブパフォーマンスまで、あらゆる場面で頼りになる一本となるでしょう。Tube Screamer のサウンドを基盤としながらも、さらに一段上のサウンドクオリティを求めるギタリストに、自信を持っておすすめできるエフェクターです。