
Keeley
Dark Side
伝説的なブルース・ギタリスト、デビッド・ギルモアのサウンドを再現することに特化した、多機能なエフェクター。オーバードライブ、ディストーション、ファズ、そしてコーラス・ビブラート・トレモロといった複数のエフェクトを内蔵しており、多彩なサウンドメイクが可能。
Dark Side のレビュー
Keeley / Dark Side とは
Keeley / Dark Side は、伝説的なギタリスト、デヴィッド・ギルモアのサウンドを彷彿とさせる、多機能なギターエフェクターです。オーバードライブ、ファズ、コーラス、ディレイといった複数のエフェクトを一台に凝縮しており、多彩なサウンドメイクができます。
Keeley / Dark Side の特徴
1. 緻密に設計されたオーバードライブとファズ
Dark Side の核となるのは、Jimi Hendrix のサウンドにも通じる、倍音豊かなオーバードライブと、ヴィンテージライクなファズの2つの歪みサウンドです。それぞれの歪みは、ゲイン、トーン、ボリュームといった基本的なコントロールに加え、より繊細なサウンドニュアンスを作り出すための追加ノブを備えています。これにより、クランチからヘヴィなディストーションまで、幅広い歪みを作り出すことができます。
2. 空間系エフェクトの統合
歪みサウンドだけでなく、美しいアナログコーラスと、アナログ・ディレイも搭載されています。コーラスは、サウンドに奥行きと広がりを与え、ディレイは、ギターソロに表情豊かな残響感をもたらします。これらの空間系エフェクトは、単独で使用することはもちろん、歪みサウンドと組み合わせることで、さらに豊かなサウンドスケープを創造できます。
3. 独立したコントロールと柔軟なルーティング
各エフェクトは独立したコントロールを備えているため、それぞれのキャラクターを細かく調整できます。さらに、エフェクトの接続順序を内部で変更できるため、歪みと空間系の組み合わせ方次第で、全く異なるサウンドキャラクターを生み出すことが可能です。これは、サウンドメイキングの幅を大きく広げてくれる機能と言えるでしょう。
4. マルチエフェクターでありながらアナログ回路へのこだわり
多機能でありながら、各エフェクトはアナログ回路で設計されています。これにより、デジタルのエフェクターにありがちな、サウンドの劣化や不自然さを感じさせない、ウォームでダイナミックなサウンドを実現しています。ギター本来の鳴りを活かしつつ、エフェクトによる色付けを自然に行える点が、プロフェッショナルにとってとても魅力的な部分です。
5. 操作性の良さと洗練されたデザイン
数多くの機能が搭載されていますが、各セクションに分かれたノブやスイッチは、直感的な操作ができます。また、シルバーを基調とした洗練されたデザインは、エフェクターボード上でも存在感を放ちます。ライブパフォーマンスやレコーディングにおいて、素早くサウンドを切り替えたい場面でも、ストレスなく使用できるでしょう。
まとめ
Keeley / Dark Side は、ギルモアサウンドを筆頭に、多彩なサウンドバリエーションを一台で実現できる、とても優秀なマルチエフェクターです。アナログ回路にこだわったサウンドクオリティと、柔軟なルーティング、そして直感的な操作性を兼ね備えており、音楽制作のプロフェッショナルにとって、ギターサウンドの可能性を大きく広げてくれる一台となるでしょう。サウンドメイキングにこだわりを持つギタリストであれば、ぜひ一度試してみることをおすすめする、素晴らしいエフェクターです。