
KMA Audio Machines
Astrospurt Phaser
ヴィンテージライクで暖かく、うねりのあるムーディーなフェイザーサウンドを奏でます。4段階のフェーズ切り替えと、EQ/resonanceノブで多彩な音作りが可能。アナログ回路ならではの芳醇な響きが魅力。
Astrospurt Phaser のレビュー
KMA Audio Machines / Astrospurt Phaser とは
KMA Audio Machines / Astrospurt Phaser は、ドイツのハイエンドエフェクターブランド、KMA Audio Machinesが放つ、ゲルマニウム・トランジスタを採用したアナログ・フェイザー・ペダルです。クラシックなフェイザーサウンドを基調としながらも、現代的な音楽制作のニーズに応えるための多彩なコントロールを備え、ギターだけでなくシンセサイザーやボーカルにも使用できる柔軟性を持っています。
KMA Audio Machines / Astrospurt Phaser の特徴
1. ゲルマニウム・トランジスタによるウォームで有機的なサウンド
Astrospurt Phaser の心臓部には、ゲルマニウム・トランジスタが使用されています。これにより、シリコントランジスタを使用したフェイザーとは一線を画す、とてもウォームで有機的な、そして独特の倍音を含んだフェイザーサウンドを実現しています。ビンテージライクな質感を持ちながらも、現代のサウンドメイキングにも馴染む、奥行きのある揺らぎを提供します。
2. 3つのフェイザーモードによるサウンドメイクの幅広さ
本機は、3つの異なるフェイザーモードを搭載しています。クラシックな4ステージ・フェイザー、より深みのある6ステージ・フェイザー、そしてユニークな「Uni-Vibe」ライクなサウンドを楽しめるモードです。これにより、単なるフェイザーとしてだけでなく、コーラスやトレモロ的なニュアンスまで、幅広いサウンドメイクができます。
3. Resonanceコントロールによるキャラクターの変化
"Resonance"ノブは、フェイザーの深みとキャラクターを決定づける重要な要素です。このノブを上げることで、より強調された、うねりの強いサウンドに変化させることができます。控えめに設定すれば、繊細で滑らかな揺らぎを、大胆に設定すれば、空間を切り裂くような個性的なサウンドを作り出すことが可能です。
4. Filter Controlによる音色調整
"Filter"コントロールは、フェイザーがかかる帯域を調整します。これにより、サウンドの明るさやキャラクターを細かくコントロールできます。ブライトなサウンドにしたい場合は高域を強調し、よりダークでアンビエントな質感を求める場合は低域に寄せるなど、楽曲や使用する楽器に合わせて柔軟な音色調整ができます。
5. CV/Expressionペダル対応による高度なコントロール
Astrospurt Phaser は、CV(コントロールボルテージ)入力とエクスプレッションペダル入力を備えています。これにより、外部のモジュラーシンセサイザーやフットコントローラーと連携させ、フェイザーのスピードや深みなどをリアルタイムにコントロールできます。これは、ライブパフォーマンスや複雑なサウンドデザインにおいて、とても強力な武器となります。
まとめ
KMA Audio Machines / Astrospurt Phaser は、ゲルマニウム・トランジスタのウォームなサウンドと、多彩なコントロールによって、クラシックなフェイザーサウンドに新たな息吹を吹き込んだペダルです。ギターはもちろん、シンセサイザーやボーカルなど、様々な楽器に使用できる汎用性の高さも魅力です。サウンドメイキングに深みと個性を加えたいプロフェッショナルな音楽制作者にとって、間違いなくおすすめできるエフェクターです。